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Fantasy |
★★★ |
Horror |
― |
Healing |
★★ |
Eroticism |
★ |
Story(うんでぃーね)
動物雑誌の出版社で働く陸田は、北海道の野生動物をカメラにおさめるために北海道にやってきた。人間に興味がない男という周りの声をよそに、鴨がやってくる沼のほとりの廃屋で単独寝泊りすることになった。ある時、陸田はウンディーネのように美しくはかなげな少女、行子が沼で溺れているところを助け、いつしか二人は惹かれあうになる。陸田は、沼を怖がる行子に頼み込んでウンディーネのように彼女の姿を撮ったが、現像中に倒れてフィルムはダメになってしまった。同時に行子の姿も消えてしまう。そして近所の人からも、沼で溺れ死んだ女の子の話しか聞くことができなかった・・・
行子という少女が現実にいたのか、沼で溺れ死んだ少女だったのか、もしくはウンディーネだったのか・・・北海道の沼地を背景に、人間嫌いの青年とウンディーネのような少女の恋が幻想的に語られる。少女には、人間ばなれした美しさと、はかなさと、そして水蜜のようなエロティシズムが共存しており、水の妖精ウンディーネのイメージと重なる。
Key Word |
Origin |
ウンディーネ |
ギリシャ神話 |
水をつかさどる精霊で、湖や泉などに住んでいる。人間と同じ姿をしており、ほとんどの伝承では美しい女性として登場する。ウンディーネは、他の妖精よりも人間と恋におちることが多い。人間と結ばれることによって彼女らは魂を手に入れることができるという。
山岸作品
「妖精王」にも、ウンディーネが登場する。