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オカルト・悪霊
尼僧ヨアンナ(1961) | ||
監督 | イエジー・カワレロウィッチ | 17世紀フランスで現実に起きた「ルーダンの悪魔憑き事件」をモチーフに作られた。悪魔に憑かれた修道院の尼僧を救うために派遣された神父が、情欲を剥き出しにした尼僧を抱くことで、自らに悪魔を憑かせて尼僧を守ろうとする。派手な演出はないが、全体的に暗いトーンで内省的に描かれているため、不安感があとをひく。映像が印象的なポーランド映画。 他に「ルーダンの悪魔憑き事件」をモチーフにした作品としては、オルダス・ハスクレーの小説「ルーダンの悪魔」を映画化したケン・ラッセル「肉体の悪魔」がある。こちらはホラーよりエロティシズム色が濃い。 |
原作 | ヤロスロ・イワシケウィッチ | |
出演 | ルチーナ・ウィンニッカ ミエチスワフ・ウォイト アンナ・チェペェレフスカ |
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ホラー度 | ★★ | |
グロテスク度 | ★★ | |
アート度 | ★★★★ |
エクソシスト(1973) | ||
監督 | ウィリアム・フリードキン | 悪魔にのりうつられた少女の実話がモチーフの70年代オカルト・ブームの火付け役となった作品。12才の少女リーガン(リンダ・ブレア)に憑いた悪魔を祓うために悪魔祓い(エクソシスト)の神父がふたり登場する。緑色の吐瀉物、360度回転する首、局部に十字架を突き立てる伝説的シーン多数。 テーマ曲にマイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」の冒頭部分が使われたが、好きなアルバムであっただけに怪奇イメージが定着したのが残念。まだ聴いておられない方は全編通して聴いていただきたい。 |
出演 | マックス・フォン・シドー リンダ・ブレア エレン・バースティン |
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ホラー度 | ★★★ | |
グロテスク度 | ★★★ | |
アート度 | ★★ |
ヘルハウス(1973) | ||
監督 | ジョン・ハフ | 「地獄の家」と呼ばれる古い館を調査するために訪れた科学者、霊能力者たちが遭遇する怪異現象。SFXに頼らず、心霊現象をリアルな描写で表現、純粋に恐怖を追及したオカルト映画の秀作。ヘルハウスの謎の主人(ロディ・マクドウォール)が登場するあたりで恐怖は頂点に達する。 原作者のリチャード・マシスンが脚本も担当。この「地獄の家」「地球最後の男」などの作者であるマシスンは映画に多くかかわり、「トワイライト・ゾーン」「アメージング・ストーリー」や、スピルバーグの出世作となった「激突!」の原作、脚本でも知られる。 |
原作 | リチャード・マシスン | |
出演 | ロディ・マクドウォール ゲイル・ハニカット パメラ・フランクリン |
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ホラー度 | ★★★★★ | |
グロテスク度 | ★★ | |
アート度 | ★★ |
ポゼッション(1980) | ||
監督 | アンジェイ・ズラウスキー | 若妻アンナ(イザベラ・アジャーニ)は夫が単身赴任中に欲求不満から妄想を繰り返し、その潜在意識「イド」を実体化させてしまう。妻の様子を不審に感じた夫(サム・ニール)は探偵を雇い妻を尾行するが、そこには何本もの触手を持つ軟体動物のような怪物と妻の絡み合う光景があった。 イザベラ・アジャーニの美しさと彼女が妄想する通りに変態する怪物のグロテスクさがみどころ。不安定に動くカメラワークが不快感を煽る。フランス=西ドイツ映画。 |
出演 | イザベラ・アジャーニ サム・ニール |
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ホラー度 | ★★ | |
グロテスク度 | ★★★★ | |
アート度 | ★★★ |
シャイニング(1980) | ||
監督 | スタンリー・キューブリック | 真冬の間の管理人として、小説家のトランス(ジャック・ニコルソン)一家はコロラドの山奥にあるリゾート・ホテルへやってきた。しかし奇怪な事件が次々と起こり・・・実は、前の管理人が狂気にとりつかれて惨殺事件を繰り広げていたのだった。雪に閉ざされて逃げ場のない状況の中で、トランスはいつしか狂気にとらわれてゆく。原作者キングはこの作品を不満としていたが、キューブリック独特の映像美学が極められた傑作であり、ニコルソンの怪演も外せない魅力となっている。 キング自ら総指揮、脚本を担当した「シャイニング」は1997年TVシリーズとして映像化された。監督はミックウ・ギャリス。 |
原作 | スティーヴン・キング | |
出演 | ジャック・ニコルソン シェリー・デュバル ダニー・ロイド |
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ホラー度 | ★★★★★ | |
グロテスク度 | ★★ | |
アート度 | ★★★ |
ポルターガイスト(1983) | ||
監督 | トビー・フーパー | 郊外の一戸建てに住む一家にポルターガイスト現象が起こり、娘を襲う悪霊に両親と霊媒師たちが立ち向かう。物語そのものはシンプルだが、霊がテレビの画面から出てくるところが現代的。放送終了後のテレビの画面に不安感のようなものを感じることがあるが、そこに邪悪な霊が棲むといった設定に身近な恐怖が感じられる。 スピルバーグのエンターテイメント性とファンタジー性が、トビー・フーパー独特のホラー性を抑え込んでいるような気もするが、アクのなさがかえってメジャーヒットにつながったのかもしれない。三作目の撮影後に子役が急死したことでも話題をよんだ。 |
製作 | スティーヴン・スピルバーグ | |
出演 | グレイグ・T・ネルソン ジョベス・ウィリアムス |
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ホラー度 | ★★★ | |
グロテスク度 | ★ | |
アート度 | ★ |