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1260. 「地獄草紙」 ひでかず [URL]  2005/08/21 (日) 22:00
来年3月14日から4月9日まで,東京国立博物館の国宝室で
「地獄草紙」を展示するそうです.
地獄絵については,わたくしも河出書房の『図説 地獄絵をよむ』くらいしか読んだことがないので,
実物に触れるのがたのしみです.

なお,現在東博で開催中の《模写・模造と日本美術》に『餓鬼草紙』の模写が,
ごく一部ですけど,出ていました.




1255. Re: 地獄絵 葉月  2005/08/18 (木) 19:57
司馬さん、こんにちは。

> 僕は今年の盆休暇は奈良・京都・坂本へ巡ってきました。
> 今年は念願叶い、澁澤龍彦が著作で触れている聖衆来迎寺の六道絵を観て来ました。人道では小町屍変九相図(美人が死んで白骨になっていく様描いた図)もばっちり。

「図説 地獄絵をよむ」を時々ながめますが、実物は色合いなども違うのでしょうね。(あの蛆虫も?)
澁澤さんが著作でふれている芸術は国内でもけっこうみられるのかもしれませんね。イタリアやチェコへ行かずとも。
近いので私も訪れてみたいです。




1254. 地獄絵 司馬叡  2005/08/18 (木) 10:42
皆さん、残暑厳しき折、ご自愛下さい。

僕は今年の盆休暇は奈良・京都・坂本へ巡ってきました。
今年は念願叶い、澁澤龍彦が著作で触れている聖衆来迎寺の六道絵を観て来ました。人道では小町屍変九相図(美人が死んで白骨になっていく様描いた図)もばっちり。
毎年8月16日に公開されるのは江戸中期の写しです。本物は国宝で国立博物館で保管されていて三幅がじゅんぐり寺に戻ってきて平安末期の作なので本物は黒ずんでしまって写しの方が色付きがよいのでいかにも等括地獄です。

この六道絵の天道の部分は無い。信長叡山焼き討ちの時に本山の方にあったそうです。なんか、グロテスクな所だけのこちゃったんだそうです。
キレイな事は儚いのでしょうか?




1242. 書は夢 よぞ現 葉月  2005/08/16 (火) 17:00
皆さん、こんにちは。
2005年7月までの過去ログをアップしましたので
お知らせします。(遅ればせながら・・・)

ところで先ごろ起こった殺人事件。
「死んでいくところが見たかった」男性は
江戸川乱歩の著作に影響を受けていた・・・と
ワイドショーなどで取りざたされてましたね。
乱歩の本が並べられて悪書のように扱われてたのが悲しかった・・・

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20050811p201.htm

毎度のことですけど、
実際に罪を犯してしまう人間、一部のマスメディア、
ほんっと想像力がなさすぎです!

乱歩は自身の作品を現実と混同されるのを嫌っていたし
現実の犯罪に興味を持ってなかったってのはファンの常識。
「蟲」の凄まじい描写に想像力を膨らませたりするのが楽しいんですけどね、私などは。

「女性を窒息させる場面を描いた小説の挿絵」って見たことないですけど、「D坂〜」あたりでしょうか?




1232. 残暑?お見舞い申し上げます 葉月  2005/08/15 (月) 18:49
ひでかずさん、司馬さん、Oさん、皆さん、こんにちは。
不在が多くてゴメンなさい(^^;)
皆さんが書き込んでくださるので本当に感謝しています!

フィニー展>
情報ありがとうございます!
時代ごとに作品が見れるようになっているのですね。
大阪にくるのが楽しみです。
図録も楽しみ(分厚いですか?)

石井輝男監督>
「網走番外地」の監督・・・とニュースで出てましたね。
つげ義春作品の映画化を気に入ってたので、今後もマンガの映画化楽しみにしてたのに残念です。
「恐怖奇形人間」のような作品はもう現れないのでしょうか。

著作権>
ひでかずさん、Oさんのやりとり、大変勉強になりました。
実は先日、「情報モラルと著作権」の講習会でインストラクターをやったところです。
お決まりの例ばかり挙げていたので(キャラクターとかWebページとか)、文学作品と遺族についても勉強して今後に役立てたいです!

またいろいろと書いてくださいね。
楽しみにしています。
この夏は、宇宙戦争とシスの復讐しか見ていないので、オススメの映画も教えてください。
個人的には「ランド・オブ・ザ・デッド」がちょっと楽しみです(笑)




1231. 石井輝男 O  2005/08/12 (金) 21:11
葉月さん、みなさん、こんばんは。

こちらは湿気が多くてムシムシしています。
みなさん、夏バテしませんように。ご自愛のほど。

石井輝男 監督が亡くなってしまいましたね。
近々予定されていた
成瀬巳喜男 生誕100年のトークセッションに
出席が予定されていたので楽しみにしていたのですが。
残念です。
さまざまなジャンルに多くの作品を残し
出来不出来はあるかもわかりませんが
いずれも石井輝男ならではの
手触りとまなざしとを持った作品ばかりでした。

ひでかず さん

著作権のあれこれはむづかしいですね。
著作者の権利は守るべきだし
著作権が大切なのはわかるのですが
自分はついつい穿った見方をしてしまいがちで
著作権の向こうにみえる
なんだか資本主義なもやもやにもやもやしてしまいます。
最近、映画館で本篇前にかかる黒い涙篇とか
なぜか反感をおぼえるのですよね。
なんだろうか。
権利で守られるべきものが、声高に叫ばれるほどに
なんだか矮小化されてしまっているような気がします。
みるこちら側の問題も認めますけれどもね。
すみません。独り言が過ぎました。

それでは、また。




1210. 著作権について ひでかず [URL]  2005/08/06 (土) 21:29
あやふやな知識でカキコミをして,失礼しました.
誤植もあったりして,お恥ずかしいかぎりです.Oさんが訂正してくださったとおり,「著作者人格権」が正しい用語です.また,遺族が著作者人格権を受けつぐというのもマチガイで,「著作者人格権」は著作者の死亡によって消滅します.ただし,

著作権法は、 著作者が存在しなくなったのちでも、 もし著作者が存在したならば当然著作者人格権の侵害として異議を申し立てたであろうと考えられる行為をしてはならないと規定し、 これの監視の役目を著作者の遺族(著作者の配偶者、 子、 父母、 祖父母または兄弟姉妹のこと)に与えている。

とのことです(半田正夫『インターネット時代の著作権』(丸善ライブラリー 350,平成13年10月), p. 47)から,実質的には遺族が公表権や氏名表示権をもっているといっていいのではないでしょうか.

「遺族にも了承を得た末の円満な結果であってほしい」というOさんの見解にまったく同感です.




1193. 18年目ですね。たしか。 O  2005/08/05 (金) 05:25
葉月さん、みなさん、おはようございます。
暑中お見舞い申し上げます。

葉月さんはお忙しいようですね。
暑いですから、ご自愛ください。
そう。香山滋は同意です。

ぜんぜん話は変わりますが。
怪奇と幻想から、ちょっぴりお隣くらいかな。
もうじき。
スティーヴ・エリクソン
『アムニジアスコープ』の翻訳が出ますね。
とてもたのしみにしています。
あと。『土方巽全集』の普及版も出るそうです。

レオノール・フィニ展は
フィニの作品と人生が一通り俯瞰できる展示でした。
司馬叡さんもふれておられますが
いわゆる「鉱物の時代」の作品が自分にも興味深かったです。
また、マスクや舞台衣装が見られたのもうれしかったです。
鑑賞後、フィニが衣装を手がけた
タンホイザー(1963年・パリ・オペラ座)が
ちょっと観たくなって、DVDにでもなっていないか
探したのですが見つかりませんでした。
思い違いかもわかりませんが、
昔、輸入ビデオのカタログでみた憶えがあったのですが。
ソフト化されていないのか、DVD化されていないのか。
代わりに。
というか。探している途中で
ダニエル・シュミットが演出を手がけた
ドニゼッティの歌劇『シャモニーのリンダ』が
国内版DVDになったのをみつけました。字幕付です。
こういったものは生で観なくては仕方がないのでしょうが
そういうわけにいかないのもまた仕方がありません。

r岡さん

おすすめのバルテュス夫人の本は
スルーするところでした。
昨年翻訳された夫人の別の本が
自分にはいまひとつでしたので。
いずれかの機会に手にとってみたいと思います。

ひでかず さん

参考にもならないかもわかりませんが。
"公表権"だけに関して言えば
一度公表された著作物については
この権利は主張できなかったような気がします。
一応、『憂国』は
その点でクリアされるのではないでしょうか。
また、これも、うろおぼえですが
"著作者人格権"は、原則として
相続されないのではありませんでしたっけ。
実際には、著作者の代理(?)として
遺族がなにがしかの請求をすることはあるかもですが。
以上、生半可な知識ですので間違っていたらごめんなさい。
映画としての『憂国』に関しては、
自分はあまり評価していませんが
あまりに"幻"になり過ぎるのもどうかと思っていました。
いずれにせよ。今回の件は遺族にも了承を得た末の
円満な結果であってほしいですね。

それでは




1184. レオノール・フィニ展を見て 司馬叡  2005/08/01 (月) 19:16
澁澤龍彦が1960年代に折にふれ、日本へ紹介したシュールレアリスムの女性画家で20年ぶりの巡回展覧会です。
有名な「守護者スフィンクス」も含まれています。
フィニ自身の写真を見ると、非常にボーイッシュな感じがします。知性的な視線、意志の強そうな顎の輪郭。彼女はジャン・ジュネの肖像画を描いてますが、ジュネの方がはるかに女性的な感じを受けます。
シュールレアリスムの時代の作品は澁澤の著作で見ているので、
彼女の鉱物の時代の作品は、
80年代を一世風靡したH.R.ギーガーに酷似してます。
勿論、フィニの方が30年以上先行しているのですから、凄いものです。何と言っても必見です。

東京は終わりましたが、大阪には9月前半頃に巡回するそうです。以降群馬、中京と廻ります。


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