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(2002.5.1.)〜(2002.5.31.)

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176. 血と薔薇 鈴本香気  2002/05/31 (金) 19:49
本日、届けられた某古書店の目録にて渋沢氏が編集した雑誌「血と薔薇」4冊が掲載をされていました。機会があれば入手したい、と思ってましたので一瞬は喜びましたが、値段が55000円では、手が出ません。他に生原稿も驚く程に高値が付いていました。
別の目録で、サドの「悪徳の栄え」(だったと記憶しています)の邦訳の生原稿が百八十万円という値がついていて、唖然としてしまいました。




175. ゼレファントマンが。。。 GAZELLE@鴉蛭怒 [URL]  2002/05/31 (金) 08:10
こんにちわー。
こないだ会社の昼休みに観たくもない「笑っていいとも」が流れてて
ぼけーーっと観てたら。。。
藤原*也が出てたのですが、彼の背後にポスターが。。
「エレファントマン」と書いてある?!(なに〜怒)
帰ってから調べてみました!
なんてことでしょう!次回、彼は舞台で「エレファントマン」を演じるらしいのです!
もうーーー!やめてーーー!(泣)
誰が脚本かいたんだろう。。。真剣に直訴したいです(苦笑)

大昔、ボウイもやりましたよね
エレファントマン




174. しねましねましねまほか O  2002/05/31 (金) 01:04
素天堂さん、
映画の中のダンス、おもしろい企画でした。
アステア版『踊るリッツの夜』は
『ブルースカイ』ではありませんでしたっけ。

主旨と違うので、映画の中のダンスといえませんが
アニメーションだと思って観に行った
クエイ兄弟の近作、ホフマン原作の『砂男』は
アニメーションというよりダンス映画でした。
ケン・ラッセルがBBCで撮った
イサドラ・ダンカンのセミ・ドキュメンタリーも
かなり奔放な作品でした。
あと『ボーイフレンド』も大好き。
て、踊りが、まんま主題ですね。失礼。

鈴本香気さん、
ゴア・ヴィダールは自分も一時期読み漁っていました。
映画の『マイラ』は原作を読んでから観たのですが
なんだかのんびりした映画でした。可愛かったけれども。
衛星放送かなにかで放映されてました。
根本敬は名盤解放同盟などが出てきた頃から
なんとなく遠のいてしまいましたが、
以前は、花輪和一とならんでフェバリットな漫画家でした。
ロマン文庫も集めていらっしゃるのですね。
Another Sexualityな話ということで
『トコ博士の性実験室』に出て来る
「男性レズビアン」という考え方が
おもしろかった憶えがあります。

早川は「ブラックユーモア選集」も優れものですが
「異色作家短編集」も粒ぞろいですよね。
スタージョンスタージョンスタージョン

スコセッシの『わたしのイタリア旅行』を観ました。
スコセッシ流イタリア映画史で、4時間の大作。
他の似たような企画と違うのは
それぞれの映画の場面を、かなり長めに使っていること。
それにスコセッシのおしゃべりが重なるわけです。
一番時間を割かれていたのは、やはりロッセリーニでした。
で、4時間もあって零れている監督が結構あるなと思ったら
前編終わりということでした。
後編はどこで観られることやら。
同じ企画でパゾリーニのドキュメンタリーもありました。
パゾリーニ『ソドムの市』組対ベルトリッチ『1900年』組の
サッカーの試合の映像もありました。

近親相姦といえばベルトリッチの『ルナ』もそうですよね。

バラードバラードバラード
初期の作品も、実験的な作品もおもしろいけれども
割合、近作の『奇跡の大河』は大切な作品です。
バラード版『闇の奧』だと思っているのです。
『結晶世界』とは印象が異なるかもわかりませんが
ぼろんじさん、機会がありましたら、是非どうぞ。

『仮面の告白』の映像化って、
もしかしたらゲイ・ポルノではありませんか。

また長かった。すみません。また。




173. ダンスダンスダンス O  2002/05/31 (金) 00:57
葉月さん、みなさん、こんばんは
ねこまた さんに
「ご無沙汰していました」と言うことすら、
ご無沙汰な感じです。
みなさん、お元気ですか。

文藝別冊の『澁澤龍彦』が出ましたね。
http://www.kawade.co.jp/bookdata/bookdata.asp?ISBN=430997631X

さて。なんだか。
今更ですが、ベジャールの『バレエ・フォー・ライフ』は、
クイーンやフレディの曲をバックに
ライブパフォーマンスやプロモーションビデオでの
「フレディっぽい」動きを模した踊りで構成されていました。
もちろん、もう一方の主であるジョルジュ・ドンへの
オマージュも随所にちりばめられていました。
オープニングとエンディングで
白いシーツが象徴的に使われています。
たとえば、エイズで
ベットのシーツの中へと去っていった
彼らを偲ぶといったことかもわからないし
それだけに止まらず、
彼らと彼らの作品とに触れた観客たちの
それぞれの想いを映し出すための白さかもしれず。
まあ、いろいろなのでしょう。
ただ、
自分はどうしても「追悼のための行ない」に対して
それが特に作品として表現される際には
厳しい見方をしてしまいがちかもわかりません。
フレディの歌声には、すでに想いが満ちていて
あるいは、踊るジョルジュ・ドンの映像には、想いが満ちていて、
けれども、そこに、
それを使ったベジャールの想いそのものを汲み取るのは
ときに困難なのかもしれないと思うのです。
再演だし。
もちろん、ベジャールは、個人的に彼らと親しかったのでしょうから
その想いは切実なものであることは疑いようがありません。
純粋に踊りの作品として、期待の方が大きかったのです。
ちょびっとだけ。

で、その後

マシュー・ボーンの『ザ・カーマン』も、
少し期待していたものとは違いました。席の所為かも。

フェリーニの『そして船で行く』に出演もしている
ピナ・バウシュの作品も3演目ともに観ました。
内2作は、ものものすごく、よい席で観ることが出来て、
踊り手の方々の、それこそ毛穴までといった感じで
とても盛り上がりました。自分の中では。
全体的にはブレヒト/ヴァイルの『七つの大罪』が愉しかった。
『緑の大地』は、なんだか後半、感動してしまいました。
なにに感じ入ったのか未だにわからないのですが。
『炎のマズルカ』はセットは素敵だったけれど
なんとなくぼんやりしてしまいました。
彼女達は、アルモドバルの新作でも踊っているそうです。

で、とても貧乏になりました。




172. Re: マンは... 葉月  2002/05/30 (木) 23:31
ぼろんじさん、こんにちは〜(^^)

> マン情報、いろいろとありがとうございました。大学のドイツ語の先生に尋ねたところ、やはり新潮のマン全集にしか載っていないそうです。

文庫本で出てほしいですねぇ。

> バラードの「結晶世界」を今さっき読み終えました。澁澤氏のおっしゃるように、SFと言うよりは幻想文学に近い作品ですね。廃虚を彷徨うスザンヌや、ポーの小説のヒロインのようなセリーナが印象的でした。「結晶世界」以外のバラード作品で面白いものがあったら教えて下さい。

私も全作品読んでいるわけではないのですが、「結晶世界」と共に有名な「時の声」は好きです。あと「残虐行為博覧会」を思い出したようにめくるのですが、最後に対談が載っていまして、バラードはポオの小説がお好きのようです。私も、クローネンバーグが映画化した「クラッシュ」を読んでみたいなぁと思っていたところです。

> 「仮面の告白」の映像化!興味あります。是非詳しく教えて下さい。

全洋画オンラインで調べてみると、三島の原作ではない「仮面の告白」しかヒットしませんでした。ずっと以前にゲイ関連の雑誌の広告に「ピンク・ナルシス」(ゲイ・フィルムでは有名な)と共に載っていたので思いこんでしまったのかなぁ。そのときは「あ、三島だ!」と思ったのですが。その雑誌をまた探しておきます。でも違う「仮面の告白」かもしれません。そうだったらゴメンなさい(^^;)こちらはオーストラリア映画で、やはり禁断の愛を描いたというものらしいです。観ていないので何ともいえないですがやはり男同士なのかな?




171. Re: コミックは? 葉月  2002/05/30 (木) 23:16
タマラさん、はじめまして〜書き込みありがとうございます(^^)

> 「Another Sexuality」という言葉いいですね。

ありがとうございますm(_ _)m

> 同性愛については映画や文学と共にコミックも挙げられておりますが、近親ものコミックでおすすめがあれば教えてください。

少女マンガではけっこう古くからとりあげられていたテーマだと思います。大島弓子さん「雨の音が聞こえる」、一条ゆかりさん「デザイナー」他、もりたじゅんさん「うみどり」、そして山岸凉子さんの「日出処の天子」はいろいろな性の形が描かれていますね。たぶん他にもたくさんあるのでしょうが、今パッと浮かんだのはこれくらいです。また思いついたら書きますね。他の皆さんも教えてくださいね(^^)




170. Re^6: 近親相姦 葉月  2002/05/30 (木) 23:09
近親相姦映画ってけっこうあるのですね〜。

ねこまたさん>
>「セメント・ガーデン」

こちらでは劇場未公開作品ですね。ビデオのタイトルは「ルナティック・ラブ/禁断の姉弟」です。原題と全然違うやん(^^;)私は未見ですが、あらすじを読むとおもしろそう。どこがどうルナティックなのでしょうか?

>姉と弟の「子供同士」的な性

「恐るべき子供たち」もそうですね。

鈴本さん>
>「河」は、父と息子です。それも暗闇のゲイ・サウナの個室で抱き合うシーンが、美しくって。

うわー。父と息子で美しいとは、父親役の方、かなり美形か雰囲気のある方なんでしょうね〜。いいですね〜。アジア映画には疎い私ですが、「魚と寝る女」というのもおもしろそうですね。

>シュバンクマイエル

私は全作品観れてないのですが、このHPを観てくださっている方の
中にファンはかなり多いと思います。
こないだ「オテサーネク 妄想の子供」の予告編だけ観たのですが、グロテスクな美を感じました。これのことでしょうか?

いしいさん>
>太宰治の『魚服記』も近親相姦といえばそうですよね。

そうですね。変身譚であり近親相姦ものでもある。幻想的で好きな作品です。
「カノン」という映画は未見です。全洋画オンラインで検索しても出てこなかったです?


> 太宰治の『魚服記』も近親相姦といえばそうですよね。
>
> フランス映画の『カノン』にもそれに近いシーンがありませんでした?
> ラストで。




169. Re^5: 近親相姦 いしい [URL]  2002/05/30 (木) 01:54
太宰治の『魚服記』も近親相姦といえばそうですよね。

フランス映画の『カノン』にもそれに近いシーンがありませんでした?
ラストで。




168. マンは... ぼろんじ  2002/05/29 (水) 21:09
マン情報、いろいろとありがとうございました。大学のドイツ語の先生に尋ねたところ、やはり新潮のマン全集にしか載っていないそうです。

バラードの「結晶世界」を今さっき読み終えました。澁澤氏のおっしゃるように、SFと言うよりは幻想文学に近い作品ですね。廃虚を彷徨うスザンヌや、ポーの小説のヒロインのようなセリーナが印象的でした。「結晶世界」以外のバラード作品で面白いものがあったら教えて下さい。

葉月さん>
「仮面の告白」の映像化!興味あります。是非詳しく教えて下さい。




167. コミックは? タマラ  2002/05/29 (水) 16:58
はじめまして。タマラです。
「Another Sexuality」という言葉いいですね。同性愛や近親相姦というと特別な感じがしますが、「Another Sexuality」といえばヘテロもホモも同じだって感じがします。

>>小説やマンガにはけっこうありますよね。少女マンガの永遠のテーマみたいなところも。

同性愛については映画や文学と共にコミックも挙げられておりますが、近親ものコミックでおすすめがあれば教えてください。




166. Re^4: 近親相姦 鈴本香気  2002/05/22 (水) 19:37
「河」は、父と息子です。それも暗闇のゲイ・サウナの個室で抱き合うシーンが、美しくって。

ちょうど今日、観たのですが、「魚と寝る女」という韓国の映画も、ポルノチックで良かった。
恋する男に捨てられそうになったヒロインが、釣り針で自分の性器を傷つける、というアイディアが秀逸。
とても官能的で作品で、このHP向きと思います。

シュヴァンクマイエルも取り上げてもいいですよね?
最近、二本の短編集が出ましたよね。観たのですが、凄かった。真のオリジネイター。
クエイ兄弟と比較すると、この兄弟は、観る人のイマジネイションを封じ込めようとしているように思える。
シュヴァンクマイエルは、その逆。イマジネイションを刺激しまくり。




165. Re^3: 近親相姦 ねこまた  2002/05/22 (水) 18:18
私は、確かシャルロット・ゲーンズブールの出ていた、「セメント・ガーデン」がよかったです。ていうかそれぐらいしか浮かんできません。
10代の姉と弟の「子供同士」的な性、中性的な雰囲気がよかったのかな。




164. Re: ご無沙汰してます! 葉月  2002/05/22 (水) 15:14
天野さん、お久しぶりです〜お元気でしたか?(^^)

> 実は私のHP「居酒屋はねうさぎ」移転しております。

先ほどリンクとプロフィールのページのリンクを変更してきました。
ますます充実ですね。今後とも坂田データベースはじめ天野さんのHP楽しみにしてまいります。ヨロシクお願いしま〜す(^^)

ついでに私もCM(笑)
うちからも天野さんところからもリンクしている「VivaHate! 70's gogo」の洋楽カラオケとアフロヘア(笑)を流行らせるプロジェクトに参加しています。独自にカラオケで洋楽を歌う楽しみを綴っておりますので興味のある人はのぞいてくださいませ↓

http://homepage2.nifty.com/vivahate/




163. Re^2: 近親相姦 葉月  2002/05/22 (水) 15:04
素天堂さん>
> あと「午後の曳航」三島ですが、主人公の少年の殺意は多分にそれの現れではないかと思っているのですが。

そうですね、内面に潜んでいたのでしょうね。
映像化は国内でなくてよかったなぁって何となく思いました(^^;)
「仮面の告白」の映像化もあるらしいですね。見てみたいです。

「マルホランド・ドライブ」はまだ劇場でやってるとこもあるからまだビデオにはならないでしょうね。

「ブラックユーモア選集」は古書店をあたってみますね。情報ありがとうございました(^^)

いしいさん>
私は関西在住で近辺にろくなビデオ店がないので見られないと思うのですが(T-T)情報ありがとうございます。ドキュメンタリーというのは哀しくなってしまうのであまり見ないのですが。東京は文化的に恵まれていてウラヤマシイです〜。

鈴本さん>
> 近親相姦をテーマにした作品では、「河」という台湾の映画を観ました。
> 独特の映像感覚が刺激的でした。
> 母と子ではなく、父と子のという点が出色。

父と娘?父と息子?どちらでしょうか?
以前、岩下志麻演じるお母さんに「おふくろー!」と叫ぶ少年(誰だったか忘れた)の映画CMが流れていて、思わず吹き出してしまった記憶はあります(^^;)
小説なら国内でもけっこう美しく感じるのですが。「骨我身峠死人葛」「瓶詰の地獄」とか…

「ホテル・ニュー・ハンプシャー」のジョディ・フォスターとロブ・ロウの関係は何となく心地よくて好きでした。

小説やマンガにはけっこうありますよね。少女マンガの永遠のテーマみたいなところも。




162. Re: 現代のサド 葉月  2002/05/22 (水) 14:41
鈴本さん>
> 原題は「ヤーコプ・フォン・グンテン」といいます。
> 集英社から出ている「世界文学全集」の74巻に邦訳されています。図書館にあるんじゃないですかね。

情報ありがとうございます!図書館でさがしてみますね。

> 当方は近くの古本屋で買いました。200円で!。レアじゃないので、楽に手に入ると思いますよ。

ハードカバー?で200円とはスゴイ!うまく見つけましたねぇ。
チェーンの古本屋ですか?うちの界隈では安くても半額だからなぁ。

> ・・・根本敬のことは、ここで取り上げてもいいんでしょうか?
> 当方は勝手に、現代のサドだと思ってるんですよ。

もちろんです!私は数冊しか読んでないのでオススメの単行本を教えてください。このHP、怪奇と幻想だけでなく「Bad Taste」もキーワードなんですよ(笑)
現代のサドというのは面白い見解ですね。私はエロ・グロ秘宝館みたいにとらえていました。最初は生理的に受け付けなかったのですが、イメージがシュールで読み込むとおもしろくなりました。
他にもおもしろいマンガ家さんご存知でしたら教えてください。




161. ご無沙汰してます! 天野章生 [URL]  2002/05/22 (水) 11:48
葉月さん、どうもご無沙汰しています〜〜。天野ですー。
実は私のHP「居酒屋はねうさぎ」移転しております。
大変にお手数をかけますが、リンクのURLを変更して頂けると嬉しいです。この度バナーも出来ました。なんでかとっても居酒屋風(いいのか、居酒屋ではないのに…)。
坂田靖子データベースもただいま再構築中、もうすぐリニューアルアップ予定です〜。良かったらまた遊びに来てくださいね(^^)

こちらの話題に関係なく乱入しちゃってすみません!
ではでは!!




160. Re: 近親相姦 鈴本香気  2002/05/21 (火) 21:18
近親相姦をテーマにした作品では、「河」という台湾の映画を観ました。
独特の映像感覚が刺激的でした。
母と子ではなく、父と子のという点が出色。
きっと渋沢竜彦なら絶賛したんじゃないでしょうか。そんなタイプの作品です。

素天堂さん
「ラヴド・ワン」のビデオを探しているんですか。当方は「マイラ」のビデオを探しているんですよ。
何とか死ぬ前に観たいものですね。お互い。




159. 近親相姦 いしい [URL]  2002/05/20 (月) 03:13
たまたま今日新宿のTUTAYAのドキュメンタリーコーナーを
覗いていたら、近親相姦のドキュメンタリービデオがありましたよ。
題名はちょっと憶えていませんが、もし東京にお住まいならば
覗いてみるのもいかがかと。
5階の邦画コーナーに併設されているドキュメンタリーコーナーです。




158. またまた いろいろ 素天堂  2002/05/19 (日) 06:32
葉月さま 鈴本さま
スレッドをかえました。

鈴本さま
お名前間違えてしまい申し訳ありませんでした。
当方が探しているのは「ブラックユーモア選集」ではなく、ヴィデオの「ラブド・ワン」なのです。とはいえ、早川が翻訳小説では独自のスタンスで、本好きを楽しませてくれているのはみなさんご承知のとおりですね。
「マイラ」は、素天堂は食指が動かず未読のままですが、「恐竜百万年」で主演したマッチョの女優さんラクウェル・ウェルチが、男から性転換した女役をやって当時話題になりましたっけ。副題?を「昔マイラは男だった」でしたか、妙に記憶にこびりついてます。あのころは「キャンディー」も含めて、妙に頽廃した題材がはやってましたね。
それから集英社版の全集というとグリーンの箱で、背がクリーム色のやつでしょうか?ケベードの「びっこの悪魔」を含む悪漢小説集が入ったり、ボードレルとペーターが一冊になってたり、遊び心の多い全集でしたね。私も好きでした。

葉月さま
「マルホランド・ドライブ」はヴィデオになってませんよね。
いろいろ考えているのですが、ヴィデオが手元にないものも何点かあり、ちょっと時間かかりそうです。
近親相姦といえば、映像化にはなっていませんが森茉莉の「甘い蜜の部屋」は仮想かもしれませんが濃厚ですね。 
あと「午後の曳航」三島ですが、主人公の少年の殺意は多分にそれの現れではないかと思っているのですが。英国で映画化されたものは、キチンと描いていたと思います。好きな映画の一つです。

「ブラックユーモア選集」は、もう新刊書店にはないかもしれません。また、再刊本では別巻のトポルの漫画を含む「ブラックユーモア漫画集」が省かれているので、やっぱり元版を探した方がいいと思います。




157. ヤーコプ・フォン・グンテン 鈴本香気  2002/05/17 (金) 20:57
葉月さん
「ベンヤメンタ学院」の原作のことですが、なかなかユニークな作風ですよ。シュールで。このHP向きの作家です。
原題は「ヤーコプ・フォン・グンテン」といいます。
映画との決定的な違いは、主人公の兄が登場することです。
学院の建物の中だけという設定の映画版とは違い、町に遊びに出たりもします。そこで兄と再会するという展開となります。
かなりの長編で、うまく脚色を出来たと感心しました。
集英社から出ている「世界文学全集」の74巻に邦訳されています。図書館にあるんじゃないですかね。
当方は近くの古本屋で買いました。200円で!。レアじゃないので、楽に手に入ると思いますよ。
・・・根本敬のことは、ここで取り上げてもいいんでしょうか?
当方は勝手に、現代のサドだと思ってるんですよ。




156. Re^5: ゴッドandモンスター 葉月  2002/05/17 (金) 11:03
皆さん、こんにちは〜(^^)

素天堂さん>
> 書けないシナリオ・ライターものなら「サンセット大通り」

「サンセット大通り」などの映画をパロったデヴィッド・リンチ「マルホランド・ドライブ」も映画の中の映画です。「バートン・フィンク」も好き!

> 当時としてはタブーであった近親相姦

最近でも少ないような気がしますが。今はリンチくらいしか浮かばないけど何か面白い近親相姦映画あれば教えてください。
ぼろんじさんお尋ねのトーマス・マンもあわせて>ALL

> 早川書房から出ていた「ブラックユーモア選集」

最近ようやくネットで本を探すようになったのですが、これはどこの書店でも見かけないのですよ。古書店で探すしかないのでしょうか(T-T)

> 最後に「ゴッドandモンスター」を見終わっての感想なのですが、あの映画の流れとして「フランケンシュタイン」という作品の底に、“迫害されるマイノリティー=その頃の同性愛社会”というような寓意が込められている様に感じた

私もそのように感じました。この映画は達者な演技陣に加え、マイノリティへのやさしい眼差し、異端の悲哀が感じられます。製作総指揮がクライヴ・バーカーで監督もホラーの人なんですね。

鈴本さん>
HPの工事中のところ、すごく楽しみです。リンチやフェリーニもだけど、根本敬の名前が嬉しかったです(笑)
「ベンヤメンタ学院」は映像が美しかったですね。途中眠りそうになりましたが(^^;)原作のヴァルザーってカフカの敬愛する作家さんですよね。未読なんですが原作もよかったですか?
「キング・オブ・コメディ」取り上げていたのも嬉しかった。スコセッシでは「ラスト・ワルツ」と「キング・オブ・コメディ」が好きというとヘンな顔されることが多いので(^^;)




154. Re^4: ゴッドandモンスター 鈴本香気  2002/05/15 (水) 17:27
素天堂さんも早川書房の本を探しているなんて、親近感を持ちました。
それというのも、近年の当方の収穫は、早川書房から出ていたゴア・ヴィダールの「マイラ」を入手出来たことなのです。
かなりくたびれ状態でしたが満足。

それはそうと
> 最後に「ゴッドandモンスター」を見終わっての感想なのですが、あの映画の流れとして「フランケンシュタイン」という作品の底に、“迫害されるマイノリティー=その頃の同性愛社会”というような寓意が込められている様に感じたのは読み過ぎでしょうか。
この意見は卓見。
「X-メン」という作品も、ゲイである監督の心情が、迫害される超能力者達の姿に投影されていたそうです。




153. Re^3: ゴッドandモンスター 素天堂 [URL]  2002/05/06 (月) 04:41
鈴木さま 葉月さま

書けないシナリオ・ライターものなら「サンセット大通り」「ザ・プレーヤー」と並んで「バートン・フィンク」は欠かせませんね。
葉月さんのおっしゃるとおりテリー・サザーンは大好きです。なので、若い方が取り上げられているのはとてもうれしいのです。
「マジック・クリスチャン」は発表当時あまり評判がよくなく、“ビートルズの連中が使い切れない金を浪費した”がらみでしか語られていませんでした。「キャンディー」もお説のとおり、今見れば生温いものですが、当時としてはタブーであった近親相姦に踏み込んでいたせいで、引っかかったのかもしれません。素天堂としては原作(稲葉明雄の名訳)の最後キャンディーの「あら、パパじゃない!」のセリフが大好きです。
残念ながら現在、殆ど見かけませんが早川書房から出ていた「ブラックユーモア選集」に「怪船マジック・クリスチャン号(短編連作)」の名前で入っている、彼自身の原作(これも稲葉明雄訳)の方がキレがいいように思います。これは珍しく「ハヤカワ・ミステリマガジン」で連載されたのを毎月楽しみに読んでました。
この選集は大変出来がよく他にもポランスキーで映画化された「テナント」の原作ローラン・トポル「幻の下宿人」やテリー・サザーン!が脚本を書いて映画化されたイヴリン・ウォー「ラブド・ワン」(これは素天堂が探し続けている作品です)の原作「囁きの霊園」も入っています。
最後に「ゴッドandモンスター」を見終わっての感想なのですが、あの映画の流れとして「フランケンシュタイン」という作品の底に、“迫害されるマイノリティー=その頃の同性愛社会”というような寓意が込められている様に感じたのは読み過ぎでしょうか。
すみません、また長くなってしまいました。




152. Re^2: ゴッドandモンスター 葉月  2002/05/06 (月) 00:39
素天堂さん、鈴本さん、こんにちは〜(^^)

> 「ゴッドandモンスター」は良いですよね。素天堂さんと同意見。
> アカデミーで賞を獲ったのに、こっちでは未公開のままビデオ化されて評判になり、劇場公開されたという問題作。

私も好きな作品です。上映にこぎつけるまで長かったようですね。ネット上の署名に参加したおぼえがあります。結局WOWOWのオンエアで観たのですが(^^;)
素天堂さんはリン・レッドグレーヴさんがお好みですか。私はやはりイアン・マッケランさんが実生活でもゲイという自然な雰囲気でよかったです。どちらもアカデミーノミネートされましたね。イアンさん、今では魔術師のイメージになっていますが(笑)

「映画の中の映画」またもや面白い切り口ですね。フェリーニがすぐに浮かびました。また考えてみますね。

> 葉月さん、マイHPに来てくれてありがとうございます。立ち上げてまだ二週間で不備な点が多いですが、これからもよろしく。

こちらこそヨロシクお願いします(^^)
HP更新されてますね。「マジック・クリスチャン」!テリー・サザーンといえば素天堂さんもヨロコビそうです。ピーター・セラーズとリンゴがイイ味出てる!ポールは映画音楽けっこうやってるんですねぇ。
ジョン・ウォーターズやポール・モリセイの紹介も興味深かったです。ああ、DVD欲しいな〜(T-T)




151. Re: はじめまして 葉月  2002/05/06 (月) 00:12
ぼろんじさん、はじめまして(^^)
書き込みありがとうございます。

> ここ一、二年で漸く推理小説以外の本を読むようになったので、皆さんのように詳しくありませんがよろしくお願いします。

こちらこそヨロシクお願いします(^^)
推理小説、私も好きです〜。幻想文学といってもよいような作品も多いですよね。

> 「百年の孤独」、いつか読んでみようと思っていますが、いつのことやら。

「エレンディラ」はお読みですか?短編集なのでとっつきやすいと思います。ちくま文庫から出ています。

> ところで、トーマス=マンの「選ばれしひと」を読みたいのですが、どなたか載っている本(なるべく安価)を御存じないでしょうか。ぜひ感想も拝見したいです。 

ごめんなさい。Amazonで検索したのですが、わからなかったです〜。
私はずいぶん前に、図書館で借りて読みました。確か新潮の世界全集だったと思います(分厚かった)。内容はほとんどおぼえてないのですが(^^;)少し残酷だな〜という印象だけ残っています。澁澤さんが近親相姦について書くとき、必ず出てきますよね。
お役に立てなくて申し訳ないです。私もまた読んでみたいので、他にご存知の方、どうぞ教えてくださいませm(^^)m




150. Re: ゴッドandモンスター 鈴本香気 [URL]  2002/05/03 (金) 23:14
葉月さん、マイHPに来てくれてありがとうございます。立ち上げてまだ二週間で不備な点が多いですが、これからもよろしく。

「ゴッドandモンスター」は良いですよね。素天堂さんと同意見。
アカデミーで賞を獲ったのに、こっちでは未公開のままビデオ化されて評判になり、劇場公開されたという問題作。
ところで「バートン・フィンク」は「映画の映画」に入りますかね?。大好きな作品です。コーエン兄弟は新作の「バーバー」も楽しみ。




149. ゴッドandモンスター 素天堂 [URL]  2002/05/03 (金) 17:04
葉月さん みなさん お久しぶりです

ご承知のとおり、最近の映画は全然知らない素天堂です。
だから、あるパソコンショップでDVDの安売りで
「魔の家」と一緒にかった「ゴッド and モンスター」
今日見てびっくりできました。
地味だけど、丁寧に作ってあるいい映画じゃないですか。
もちろん若い庭師の兄ちゃんや、監督もいいけれど、15年間その監督の面倒を見てる家政婦のおばちゃん(リン・レッドグレーブ)がとってもよかったです。
この作品を見て、「映画の映画」のリストも面白いかな、なんぞと考えてますが。「他人のそら似」とか「グッド・モーニング・バビロン」とか。




148. はじめまして ぼろんじ  2002/05/03 (金) 12:17
こんにちは
周囲に澁澤関連の本を読む人がいなかったので、このBBSを見つけられてとてもうれしいです。ここ一、二年で漸く推理小説以外の本を読むようになったので、皆さんのように詳しくありませんがよろしくお願いします。ちなみに澁澤龍彦の他に、三島由紀夫や坂口安吾、ラディゲ、ロレンスが好きです。

マルケスは「予告された殺人の記録」を読みましたが、さして感興を催さなかったです。「百年の孤独」、いつか読んでみようと思っていますが、いつのことやら。

ところで、トーマス=マンの「選ばれしひと」を読みたいのですが、どなたか載っている本(なるべく安価)を御存じないでしょうか。ぜひ感想も拝見したいです。 
 




147. Re: イタロ・カルヴィーノ 葉月  2002/05/01 (水) 17:51
鈴本香気さん、こんにちは(^^)

> イタロ・カルヴィーノという作家も挙げておきたい。「木のぼり男爵」のシュールな発想なんて似てる気が。

カルヴィーノも人気ありますね。過去にもけっこう話題にのぼっていました。
(新しいところでは過去ログ3月分のbU0〜80くらい。ついでに、先ほど4月分の過去ログアップしました)

ところで、鈴本香気さんのHP拝見しました!
映画の切り口が面白いですね。これからも楽しみにしてまいります(^^)




146. Re^4: 変身物語(人→動物) 葉月  2002/05/01 (水) 17:38
物見油井さん、こんにちは(^^)

> 海外文学に比べると日本文学には、人→動物の変身物語がすくないとのことですが、なぜなのでしょうか?

どうしてでしょうね〜?
蛇はどうでしょう。泉鏡花。
マンガならたくさんありそうなんですけど…楳図かずおさんとか(笑)

> 日本はアミニズムがつよいのでもっとあっても不思議ではないような

万物に霊魂が宿っているとするアミニズムといえば、「ぬりかべ」や「いったんもめん」などが浮かんでしまいました(^^;)
まだご意見出てくるかもしれないので、今後もヨロシクお願いします(^^)

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