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88. ウンベルト・エーコ 佐浦まいあ [URL]  2002/03/31 (日) 22:03
のぼるさん、こんにちは

ウンベルト・エーコですが、
映画にもなった『薔薇の名前』や『フーコーの振り子』『前日島(ぜんじつとう)』
といったあたりが、有名で、日本でもたいへん話題になりました。
『薔薇の名前』はアメリカでもベストセラーになったので、評判になったんでしょうね。
『薔薇の名前』は中世イタリアの修道院で起こる連続殺人事件を
イギリス人の修道士バスカヴィルのウィリアムが、弟子のアドソを連れて
解決するという、探偵小説(ホームズのパロディ)の形を取りながら、
「キリストと笑い」という日本人にはよくわからない、キリスト教の異端の問題がテーマになっております。
映画は映画で面白いんですが(ショーン・コネリーとか、F・マーレイ・エイブラハムとか)
原作の小説とは、まったく違った作品に仕上がっていて、ちょっとびっくりでした。
もっとも、私が映画を見たときはまだ翻訳がなくて、それを知らずに探しまわったものでしたが。
『フーコーの振り子』は、イタリアの自費出版専門の出版社の編集者たちが
冗談半分で「裏のヨーロッパ史」をでっち上げようとして、
フリーメーソンや薔薇十字の秘密結社の禁断の領域に踏み込んでいくうちに、
とんでもないことになってしまうという
ミステリーというか、サスペンスというか、オカルト小説というか
ひとことでは説明しにくい小説です。
私は2回挫折して、3回目でやっと読破しました。(^_^;)
『前日島』は、大航海時代に南太平洋の絶海に乗り出した船に乗っていた若者が
難破船の中で生き延びながら、日付変更線の向こうの島、すなわち「前日島」に
辿り着こうと、孤軍奮闘するという話が、回想と現実とが交錯する形で語られています。
いずれもヨーロッパの精神史と深く関わっているテーマで、
ある意味澁澤さんの世界に通じるものがありますね。
『フーコーの振り子』の秘密結社についての記述は、澁澤さんや種村季広さんのエッセイが副読本替りになりました。

その他に『エーコの文学講義』も持ってるんですが、まだ読んでません。




87. ガルシア=マルケスふうの小説 のぼる [URL]  2002/03/31 (日) 04:58
のぼる、です。
ガルシア=マルケスの小説に魅了された者ですが、日本の作家で、「エレンディラ」のような幻想的な小説を書いた作家、またその作品をご存知でしたら教えていただけませんでしょうか。
「百年の孤独」へのオマージュとして中上健二が大作を書いたという話は友人から聞きました。
「エレンディラ」のような小説を書きたいと思うこと自体が短絡でしょうか。
それでは、よろしくお願いします。




85. Re: エレンディラ のぼる [URL]  2002/03/31 (日) 04:50
のぼる、です。
スミマセン。
> イタリア文学ではウンベルト・エーコは必死になって読んでしまいますね。
> 碩学・博学にしてあれだけの物語が紡ぎ出せる作家は
> 日本にはいないような気がします。
> ヨーロッパ(裏)文化の勉強にもなるし。
ウンベルト・エーコ、初めて知りました。彼のお奨め小説があったら教えていただけると嬉しいです。よろしく、お願いします。




84. ちと失礼 O  2002/03/29 (金) 05:52
先日、とてもうれしい買い物をしました。
ジャック・スミスが『燃え上がる生物』を撮ったころ
手製の写真集を出していたそうなのですが、
その復刻版を手に入れました。
たった19枚の写真なのですが、
一応オリジナル・ネガからプリントしたもので限定200部。
『血と薔薇』が数セット買えるかもな値段でした。
かなりかなりうれしい。一日中、眺めています。
で。
大枚はたいてつらいので、ちょっとは自慢したかったのですが
ジャック・スミス自体知るひともなく。
独り燃え上がってみたところで、なんだかさみしく。
さみしいときには、葉月さん。
というわけで報告させていただきました。失礼いたしました。
すみません。




83. アーカイブス O  2002/03/29 (金) 05:49
素天堂さん
なんだか「ラテンアメリカ文学と死」ではなんだかんだなので別に。
「NHKアーカイブス」はよい番組ですよね。
佐々木昭一郎や少年ドラマシリーズなどとてもうれしかったです。
ドキュメンタリーも秀逸なものがありますしね。
欠かさず見るように心掛けています。
フィルムセンターの4月5月の企画は
「追憶のスター女優たち」ですね。
チラシが『昼顔』のドヌーヴ。綺麗。そういえば最近、
マノエル・デ・オリビエラ『家路』を観たのですが、
友情出演のドヌーヴ。
綺麗綺麗。もう、とんでもないです。と。
この企画では『顔のない眼』『赤い靴』『雨のしのび逢い』『テス』…
葉月さん好みでもあるのじゃないかしら。
東京にお立ち寄りの際は是非どうぞ。
以下。あまり関係ないですが。おまけです。
ご存知かもわかりませんが、↓で、資生堂の古いCFが見られます。
http://www.nyu.edu/greyart/exhibits/shiseido/tv_commercials.htm
なつかしいです。




82. Re^4: もうすぐアカデミー賞 O  2002/03/29 (金) 05:47
アカデミー賞は『ロード・オブ・ザ・リング』が
も少し獲るかなと思ったのですが
やはりファンタジーには厳しいのかしら。

> フェリーニとブニュエル、どのあたりの作品がお好きですか?
どうでしょう。
フェリーニなら『フェリーニのローマ』と『女の都』
ブニュエルなら『ビリディアナ』と『忘れられた人々』は、
ちょっと特別。
それでも、まあ、やはり。全部おもしろいですよね。
一応、現存する作品は全部観ていると思うのですが
どれもみな観終わった後、うれしくなっちゃっています。




81. 少女コレクション 素天堂 [URL]  2002/03/24 (日) 09:50
葉月さま みなさま

また広告です。素天堂のサイト、エッセ・ルナティーク更新しました。
「素天堂の少女コレクション」です。大昔に書いた文章をほんの少し修正しただけなルーズなものなのですが、こちらで公開していただいてる「映画で少女コレクション」のもとになったものです。
http://www5.ocn.ne.jp/~k594k/page009.html
よろしくお願いします。




80. 映画「人でなしの恋」 のぼる [URL]  2002/03/24 (日) 01:11
続けて、スミマセン。映画の「人でなしの恋」見ました。
女性の監督ということで、それで良かったのでしょうか。湿度を抑えたた演出と、明るい画像が光っていました。どこか、あの「キスト」にテイストが似ていると感じたのですが。幻想的で、病んだ感じがなくて、奇麗でした。心地よさが残った、珍しい作品でした。原作は、あんなにヘビーなのに。小説と映画との、いい関係が保たれていたのではないでしょうか。




78. 江戸川乱歩の「人でなしの恋」 のぼる [URL]  2002/03/22 (金) 00:29
スミマセン。ボクはみなさんの書き込みにレスできるほどの読書歴を持っていません。少しずつ、読んでまいりますので、またいろいろと教えていただきたいと思います。
ところで、乱歩の「人でなしの恋」読みました。彼の小説、体調の悪い時に読むと、寝込む恐れありって感じです。精神の芯が疲れます。思いっきり感情移入して読むせいかもしれません。
しかしながら、彼の小説は危ないですねえ。まさに人外境に拉致されそうです。「人でなしの恋」に対する、みなさんの感想などお聞かせ願えると嬉しいです。それでは、よろしく、お願いします。




77. Re^5: 澁澤さんのこと 素天堂 [URL]  2002/03/21 (木) 19:45
葉月さま

偶然ですがいまダンスがらみで、昔録った「フェリーニのカザノバ」を見返しているところです。冒頭のフランス大使?の面前での尼僧との行為では、「オール・ザット・ジャズ」でのダンスを思い出しました。大昔ですが、「バレエの魅力」というドキュメンタリーのなかで、ローラン・プティとジジ・ジャンメール夫妻の「カルメン」を見たことがありまして、その親密なエロチックさが何とも魅力的でしたが、まるでそれの猥雑なパロディーを見るようでした。全ての登場人物が醜く騒がしく全ての行為がまるで体操のように描かれている中で、ビュッテンベルグ宮廷での自動人形とのダンスになり、まるで自分に生き写しのその人形の時にだけ、愛と静謐の時を過ごせるというのは、なんという皮肉でしょうか。

「後方見聞録」気に入って頂けてうれしいです。
どこかの本屋さんで思潮社の現代詩文庫「加藤郁乎詩集」を見つけて読んでみてください。本当に楽しいし、例の土方さんのエピソードに出てくる舞踏会での文章も読むことができますから。




76. エレンディラ 佐浦まいあ [URL]  2002/03/20 (水) 09:53
マルケスでは
今はなきサンリオ文庫の『エレンディラ』を読んだだけなのです。
お恥ずかしい。
ラテンアメリカ文学ではエマニュエル・プイグの「蜘蛛女のキス」
ぐらいかな。
どちらも、映画見ました。
「蜘蛛女のキス」は舞台もありますよね。
好きな小説です。
カルヴィーノは私も好きで、最近はまったのですが
イタリア文学ではウンベルト・エーコは必死になって読んでしまいますね。
碩学・博学にしてあれだけの物語が紡ぎ出せる作家は
日本にはいないような気がします。
ヨーロッパ(裏)文化の勉強にもなるし。

それから、電話の音ですが、
どちらかというと、有機的、だったかな。
忙しくて、まめに書き込みに来れなくてごめんなさい。m(__)m





75. 「日出処の天子」めぐり 葉月  2002/03/20 (水) 00:29
今日は天気もよかったので、厩戸王子のお墓に行ってまいりました。
大阪府南河内郡太子町の叡福寺「聖徳太子御廟」。
山岸凉子さんの作品通り、母・穴穂部間人媛と妻・膳部大郎女と3人で一緒に入っていました(中はもちろん見れないけど)。近くには父・用明天皇陵、叔母・推古天皇陵、叔父・敏達天皇陵もあるのです。わりと近くにヤマトタケル関連の名所?もたくさんあります。うちからけっこう近いのでまた行ってみようと思います。

山岸凉子ファンの皆さま、お近くにおいでの際は山岸凉子歴史めぐりを一緒にしましょう〜(^^)/




74. Re^3: もうすぐアカデミー賞 葉月  2002/03/20 (水) 00:17
> ブニュエルやフェリーニは才能云々以前に
> 映画に愛されている感じがありますよね。

まさにそんな感じですね。こないだケーブルで「カサノヴァ」をやっていました。大好きな映画でビデオも持っているのですが、ついつい見入ってしまいました。リアリズムを廃した作り物の世界だからこそ色褪せないのでしょうか。(最後のほうでは月も作ってましたね(笑))
Oさんはフェリーニとブニュエル、どのあたりの作品がお好きですか?

「マルホランド・ドライヴ」おもしろそうですね〜。春休みに入ったらすぐに行こうと思います(^^)




73. Re^2: マルケスの続きです。 葉月  2002/03/19 (火) 23:59
素天堂さん、Oさん、いしいさん…と、ラテンアメリカ文学に詳しい方がいらっしゃって心強いですよね>のぼるさん(^^)
皆さんの知識に私も恩恵を受けております〜(*^^*)

「エレンディラ」は映画も大好きでした。以前にTVで観たきりなのですが。
寺山さんのも有名ですね。私は観ていないのですが(^^;)

> ガルシア=マルケスは『予告された殺人の記録』も良いですよ。

これは原作がすばらしいですね。映画はルパート・エヴェレットが(^^;)という感想しか・・・

> ちなみに幻想作家として僕が一番好きなのはカルビーノと
> ブッツァーティ。前者は毒々しさはそれほどありませんけど
> 大好きです。

どちらもイタリアの作家ですよね。国書刊行会から出ている「現代イタリア幻想短編集」しか持っていませんがカルヴィーノもブッツァーティもおもしろい作風ですね。うちのサイトで書いてくれているミカウさんがカルヴィーノもブッツァーティを取り上げたいとおっしゃってましたが、なかなか更新なりません(^^;)気長にお待ちくださいませ。

http://homepage2.nifty.com/weird~/mikau.htm




72. Re^4: 澁澤さんのこと 葉月  2002/03/19 (火) 23:44
> 例のお礼代わりに、手元にあるものを至急お送りしますので、
> 内容はご自身でご確認下さい。

素天堂さん、「後方見聞録」どうもありがとうございましたm(_ _)m
まだ全部読み終えていないのですが、澁澤さんと増補された部分を読みました。
Oさんがおっしゃるように、芸術家っぽいエピソードとして興味深く読みました。
「おにいちゃん」を読んだときはそんなに感じなかったのですが、加藤郁乎さんの描く矢川澄子さんはとても魅力的ですね。お姿も、あの有名な浜辺の写真は大きなつばの帽子で顔がかくれていたので、はっきりと拝見したのはこれが初めてかもしれません。チャーミングという言葉がぴったり。

あと昔からよく出ている土方さんに肩を抱かれた女装の写真、好きな写真の一枚なのですが、そのエピソードもなかなか楽しかったです(^^)

他の方たちのエピソードもこれから読んでみます。どうもありがとうございましたm(^^)m




71. Re^4: ラテンアメリカ文学と死 素天堂 [URL]  2002/03/16 (土) 10:12

Oさま
さすがですね。「變態心理」ごぞんじとは。
手元にあるのは、創刊から、大正9年までの6冊の合本です。
多分ご覧になったのは大正9年後半の号ではないでしょうか。
フィルムセンターは火事になる前、初期の頃はよくお世話になりました。
八丁堀の小さな事務所に就職して、終業時に走っていったものでした。
「イントレランス」「会議は踊る」「ホフマン物語」E.T.C.
古いドキュメント・フィルムも好きで、TBSの新年の画像発掘番組や、
NHK教育のアーカイブ番組など録画して楽しんでます。
この間も久しぶりに、看板覗いたんですけどね。FCの。
もっと地域限定になっちゃいましたね。




70. Re^3: ラテンアメリカ文学と死 O  2002/03/15 (金) 23:29
素天堂さん、こんばんは。
「變態心理」。中村古峽ですね。
催眠術や大本教についての特集号を読んだことがあります。
創刊号は知りませんので、辞典、愉しみにしております。
これまた話が飛んでしまいますが、
東京のフィルムセンターで「フィルムで見る20世紀の日本」
という特集をやっています。
関東大震災時の記録や戦前の花柳病についての教育フィルム、
戦中の宝塚少女歌劇(ナチスの軍服を衣装にしてたり)などなど。
案外おもしろいです。
と。地方限定の話題でごめんなさい。




69. 感謝です。 のぼる [URL]  2002/03/13 (水) 19:12
のぼる、です。
みなさん、いろいろ教えていただきまして、ありがとうございます。
紹介していただいた本はすべて購入あるいは注文いたしました。
ガルシア=マルコスの「物語の作り方」読み始めました。シナリオ教室で、たいへんオープンな環境で作品を練り上げている様子が伝わってきます。ワークショップ形式を肯定しているあたりは、彼がシナリオライターでもあるからなのでしょう。彼の原作の映画も見たくなってきました。とりあえず、お礼まで。それでは、また。




68. Re^2: ラテンアメリカ文学と死 素天堂 [URL]  2002/03/12 (火) 22:39
Oさま

「頭骨の文化史」まだ見てないのですが、
Oさんがもしお読みでしたら、前世紀末から
今世紀初頭のいわば、優生学的頭骨学の流行を
ご存じだと思います。
虫太郎もその洗礼を受けておりますので、
それっぽい事項がこれから、例の辞典に登場してきます。
「變態心理」という雑誌の創刊号に面白い論文が
載っておりますので、そのうちに紹介しましょう。
まぁ、予告です。おたのしみに。




67. Re: マルケスの続きです。 O  2002/03/12 (火) 01:39
のぼるさん、こんばんは。
ガルシア=マルケスは、やはり『百年の孤独』が好きなのですが
割合近作の『愛その他の悪霊について』を挙げさせていただきます。
なんか愛とか恋とか好きなんで。
先月新刊で岩波から
『物語の作り方 ガルシア=マルケスのシナリオ教室』というのが
出ていました。未読なのでなんとも言えませんが
のぼるさんのHPのテーマにあるいは近いかもわかりませんね。
寺山修司の『さらば箱舟』は、
一応『百年の孤独』が原案になっています。
原作とは関係無く寺山映画としては割合好きな一本です。




66. Re: ラテンアメリカ文学と死 O  2002/03/12 (火) 01:36
素天堂さん、こんばんは。
フランスのサイトは存じ上げませんでした。
おもしろそうですね。じっくり徘徊させていただきます。
全然関係ないのですが、
ヘンシェン『頭骨の文化史』という本を思い出しました。
ヘンシェンというひとについては詳しく知らないのですが
頭蓋骨の絵や写真が多数あって興味深いです。
死。頭骨。メキシコ万歳。
と、とんでもなく連想で。
エイゼンシュタインの『メキシコ万歳』には
ケネス・アンガーが編集したバージョンがあるそうです。
じぶんにとっては、幻の映画の一本です。
閑話休題。すみません。
素天堂さんのHPも時々こっそり遊ばせていただいております。
エッセイや論考ももちろんですが画像もすばらしいですよね。
ムヒカ・ライネス『ボマルツォ公の回想』は必読の書ですよね。
少々意味合いは異なるかもわかりませんが
じぶんは折口信夫『死者の書』アンドレーエフ『ラザルス』など
永遠の死者ともいうべき物語と同じ地平で愉しみました。
そういうのが好きなのです。
『王室年代記』の完訳を望みたいです。




65. Re^4: 澁澤さんのこと O  2002/03/12 (火) 01:32
『後方見聞録』の件。
じぶんは、スキャンダラスに受け取るよりも
作家だの芸術家だののスリリングなエピソードとして
おもしろがって読んでみました。




64. Re: はじめまして O  2002/03/12 (火) 01:31
はじめまして。バビロンの図書館司書さん。
『マルホランド・ドライブ』おもしろかったです。
じぶんは解釈するよりも空想して愉しむ性質なのですが
たくさんの夢の材料が散りばめられていました。
リンチはブニュエルやジャック・スミスのように
全肯定ではないのですが、どの作品も愉しめました。




63. Re^2: もうすぐアカデミー賞 O  2002/03/12 (火) 01:29
葉月さん、みなさん、こんばんは。

ブニュエルの『嵐が丘』はすばらしいですよね。
映画化されたもののなかでは一番好きでした。
天才は何人もいるのだろうけれども
ブニュエルやフェリーニは才能云々以前に
映画に愛されている感じがありますよね。
フェリーニの著作に『私が映画だ』というのがありますが
まさに、そんなところでしょうか。

きょうはジョー・R・ランズデール『アイスマン』をやっと購入。
ここ最近たてつづけに邦訳されていますがおもしろいです。
現代のパルプ作家というかなんというか。
それでいて、それだからこそかな。
アメリカ南部出身作家の持つ
独特な猥雑さと生命力を受け継いでいると思うのです。




62. Re: マルケスの続きです。 いしい [URL]  2002/03/12 (火) 00:55
ガルシア=マルケスは『予告された殺人の記録』も良いですよ。
新潮文庫から出ています。
出版後に作者本人が今までの最高作と豪語した小説ですね。
日本における彼の著作としてはもっとも手に入りやすい本です
ので興味があれば読んでみて下さい。

ちなみにラテン文学では『アルテミオ・クルスの死』(カルロス・
フェンテス)が一番好きですね。
過去・現在・未来が一人称・二人称・三人称で交互に語られて
いく小説です。『百年の孤独』や『緑の家』と対抗でき、さらに
それを越えるぐらいの小説だと思っているんですが、なぜか
そこまでメジャーじゃないんです。ちょっと残念ですね。
ハードカバーでのみ出版されています。

ちなみに幻想作家として僕が一番好きなのはカルビーノと
ブッツァーティ。前者は毒々しさはそれほどありませんけど
大好きです。




61. マルケスの続きです。 のぼる [URL]  2002/03/11 (月) 22:16
丁寧なレス、ありがとうございます。
マルケス、あまりの瑞々しさに、はまりました。
プロットをはずし、スタイルを放棄?して書くなんて、本当にカッコよすぎますねえ。型を捨てた拳闘家みたい。
「エレンディラ」、早くも暗記してしまいそう…。
本日「百年の孤独」を注文してきました。「族長の秋」もいいんでしょうねえ。でも、一作いっさく丁寧に読んでまいります。
マルケスで、これだけは読むべしという作品があれば教えていただけませんしょうか。久しぶりに、ときめいております。
それでは、また。




60. ラテンアメリカ文学と死 素天堂 [URL]  2002/03/11 (月) 04:46
葉月さま みなさま

いつも懇切なRESありがとうございます。
だから、ついつい書き込みが頻繁になっちゃうのもしょうがありませんね。
ラテン・アメリカ文学が話題なのでちょっと宣伝していただきます。
素天堂のサイト「黒死館徘徊録」のエッセイ「黒死館逍遙」で、
現在、ムヒカ・ライネスの「ボマルツォ公の回想」をネタにした庭園論を掲載しております。
エッセイのページは、原則としてアーカイブに入れませんので、今月いっぱいで
サイトから消えます。その前によろしかったらご訪問下さい。
http://www5.ocn.ne.jp/~k594k/page003.html
アドレスは上記の通りです。
また、最近辞典作成作業中に検索していったら
「DEATH IN ART」というサイトが引っかかりました。
http://www.geocities.com/Paris/Rue/3757/main.htm
古今の“死“に関する美術を鳥瞰したきれいなサイトです。
そちらもどうぞ。フランス語のサイトのようですが、英語にも切り替えられます。
Oさんなどはもうご存じかもしれませんね。




59. Re^3: 澁澤さんのこと 素天堂 [URL]  2002/03/11 (月) 04:44
> これは全然知りませんでした!近場の書店では見つけられなかったのですが、どういうショッキングさ(?)なのでしょうか?
葉月さま
「増補決定版 後方見聞録」なかなかみつけにくいようですね。
発行部数が多くないせいか発売から少したつと店頭から消えてしまい、
岐阜の友人も種村さんの「偽書作家列伝」結構苦労して探してました。
勿体をつけるつもりはないのですが、その件についてはどうしても、
自分の口やペン(キーボードでも)言いたくないのです。
例のお礼代わりに、手元にあるものを至急お送りしますので、
内容はご自身でご確認下さい。
申し訳ありません。




57. Re: この世でいちばん美しい水死人 葉月  2002/03/11 (月) 00:41
短編集「エレンディラ」でお読みになられたんですか?この短編集に収録された作品の幻想的リアリズムにひたると世界がかわってみえてしまいます。「エレンディラ」は映画化されて好きな作品ですが、「大きな翼のある〜」も映画化されているそうで観てみたいです。

> 「百年の孤独」とかは手に入りにくいですよね。

私の持っているのは新潮・現代世界の文学シリーズで、マルケスは他にも数冊あります。この本は重刷されているようで最近もどっかの書店で見かけたような気がします。「族長の秋」は手に入りにくかったので注文して買いました。集英社のラテンアメリカ文学シリーズ。
がんばって探してください(ノーベル文学賞受賞者だからもっとメジャーに置いてくれてもいいのに〜)。




56. Re: はじめまして 葉月  2002/03/11 (月) 00:31
バビロンの図書館司書さま…すてきなハンドル名ですね(^^)
書き込みありがとうございます(^^)

>  最近純文学に飽きて、ポー、江戸川乱歩、ボルヘスなど

これらの作家たちにはカテゴリにおさまらない魅力がありますよね。純文学でも谷崎の初期作品や康成のヘンタイじみた(?)小説は先の作家たちと同じニオイを感じます。

> 澁澤龍彦は本屋になかなか置いてないですよね。

河出文庫ならたいていの書店においてあると思いますが、おさがしの本は見つけにくいものでしょうか?うちと相互リンクしていただいている「ドラコマニア」さんでの検索なら出版社なども出てきますので探しやすいと思いますよ↓

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/yuga/index.html

>  ドラキュラのコーナーを読んで、やっぱり自分はこういう怪奇モノと縁があるのかな、と感慨に浸ってしまいました。

そういう声をよくお聞きします。ホラーやキワモノは好きではないはずなのにここのサイトには好きなものがたくさんあるのはナゼ?とか(笑)
ナゼなのかよくわからないのですが(笑)いろいろな嗜好の方々に楽しんでいただけると嬉しいです(^^)

「マルホランド・ドライブ」楽しみですね(^^)(アカデミー授賞式でリンチの姿が拝めるかな〜?)

> 葉月さん、これからも頑張ってください。

ありがとうございます(^^)バビロンの図書館司書さんもテストがんばってくださいね!




55. Re: 江戸川乱歩の「蟲」 葉月  2002/03/11 (月) 00:18
「江戸川乱歩ノート」の「蟲」拝見しました!緻密に分析してあって興味深かったです。まさに屍体の腐乱と柾木の狂気が同時進行ですね。私が初めてこの作品を読んだときは「虫」という字でしたが、のぼるさんがお読みになられたのは「蟲」という本来のものだったのでしょうか。絶対に「蟲」がいいですよね!私の好きな部分…

「蟲、蟲、蟲、蟲、蟲、蟲、…(以下省略)」かれの白い脳髄のひだを〜鳴り渡った。

…この部分は「虫」ではなく「蟲」のほうがずっと悪趣味でいやらしく数倍もすてきです。
文章については、よくわからないのですが、乱歩の文章は稚拙だと一般的に言われているようですね。でも、「蟲」の後半部分や「火星の運河」「押絵と旅する男」を読んでいる間中、私は幻覚をみていました。たしかにトリップしていました。これってある意味すごい文章力だと思います。他にも乱歩の短編で好きな作品がたくさんありますので、少しずつお話できたらいいですね(^^)




53. Re^2: 電話のことなど 葉月  2002/03/10 (日) 23:56
まいあさん>
「ぎじゅ、ぎしゅ」は怖すぎます!「かつん、かつん、かつん」はステッキだったらとてつもないものを想像してしまいそうです!こわ〜(^^;)なんだったんでしょう。「ぎじゅ、ぎしゅ」は無機的ではなく有機的なイメージでした?
もう一つの怖い電話談もお待ちしております。
(澁澤さんについても(^^))

いしいさん>
> そしたら留守電にはいっていた録音というのは心臓の音で

> 「これ、胸を切開してるよ」

もう怖すぎる〜!なんか楳図かずおの世界ではないですか〜。
泉鏡花の「外科室」も連想しましたが、もっとおどろおどろしいものを感じました。
うちはよく留守電にしているのですが、再生するのがイヤになってしまいます(T-T)
皆さんも電話で怖い思いをしたことがおありですか?

> 妹がいうには、胸の上からきこえる音と皮膚を切開してき
> こえる音というのはまるで違うものなのだそうです。
> おそらく「響き」の問題だと思いますが。
> で、その録音されていた心臓音というのが「切開されたて
> 録音された音」だという。
> これには怖かったですね。
> 嫌がらせの電話なのかどうかはまったくわかりません。
> (少なくともそこまで恨みを買った記憶はありませんが)




52. Re^2: 澁澤さんのこと 葉月  2002/03/10 (日) 23:48
> 直接お会いしたのは、二回だけでしたし、30年も前のことでも

この体験そのものだけでも私には「美しい大粒の真珠」に思えてならないのです。かなり昔のこのでもありますので忘れてしまうのもむりはないと思います。素天堂さんペースで何か思い出されましたらヨロシクお願いいたします(^^)

> あと、最近出た加藤郁乎さんの学研M文庫の「増補版 後方見聞録」に、ちょっとショッキングな澁澤さんに関する伝記的なエッセイ

これは全然知りませんでした!近場の書店では見つけられなかったのですが、どういうショッキングさ(?)なのでしょうか?




51. この世でいちばん美しい水死人 のぼる [URL]  2002/03/10 (日) 23:36
ガルシア・マルケスの「この世でいちばん美しい水死人」を読みました。このサイトで紹介していただいた小説ですが、本当にこの作品に出会えてよかったです。息を吹き返した気分です。南米の底抜けの明るさが生み出す幻想世界は理屈抜きに美しいですね。
しばらく、彼の短編集に浸りたいと思います。「百年の孤独」とかは手に入りにくいですよね。みなさんの感想などもお聞かせ願えたら嬉しいです。それでは、また。




50. はじめまして バビロンの図書館司書  2002/03/09 (土) 10:28
 はじめまして、澁澤で検索してたらこのページが見つかったので拝見させていただきました。大変興味をそそられるページですね。
 最近純文学に飽きて、ポー、江戸川乱歩、ボルヘスなどを読み始めたのですが、澁澤龍彦は本屋になかなか置いてないですよね。
 ドラキュラのコーナーを読んで、やっぱり自分はこういう怪奇モノと縁があるのかな、と感慨に浸ってしまいました。
 よくよく考えてみると、けっこう子供の頃から「世界残酷童話」とか「ドラキュラ」とか「悪魔崇拝」とか「江戸の処刑」とかに興味をひかれてるんですよね。これからこういうのにはまりそうです。
 デヴィッドリンチ好きなんですが、新作はまだ見に行ってませ(テストで)。葉月さん、これからも頑張ってください。では。




49. 江戸川乱歩の「蟲」 のぼる [URL]  2002/03/08 (金) 21:08
のぼる、です。
ようやく、江戸川乱歩の「蟲」を読了しました。マニアの方にとっては、今さら、の作品なのでしょうか。随分と深い感銘を受けました。
江戸川乱歩にしては、文章のこなれ具合に?な点が多くありました。
みんさんのご意見、ご感想などいただけたら嬉しいです。
よろしく、お願いします。




48. Re: 電話のことなど いしい [URL]  2002/03/06 (水) 23:06
うちの母が霊的な体験をしたのは二回。
この電話の時と、幼い頃に自分の分身が自分を必死に
呼んでいたという体験のみです。
ですから、霊感がつよいというわけではなさそうですね。

ともあれ、電話について、僕自身も嫌ーな思いをした
ことがあります。
ある日、外出先から帰ってきたら留守電の「録音アリ」の
マークが点滅していました。
普段、留守電にする習慣がないし、この日もしていません
でしたからすごく不思議でした。
で、なにやらパッとしない気持で説明書を見つつ留守電の
再生ボタンを押したのです。
そしたら留守電にはいっていた録音というのは心臓の音で
した。バクバクという生々しい音が一分間ずっとつづいて
いたのです。
後日、看護婦をやっている妹にこの話をして、録音をきか
せたところ妹が一言こういいました。
「これ、胸を切開してるよ」
妹がいうには、胸の上からきこえる音と皮膚を切開してき
こえる音というのはまるで違うものなのだそうです。
おそらく「響き」の問題だと思いますが。
で、その録音されていた心臓音というのが「切開されたて
録音された音」だという。
これには怖かったですね。
嫌がらせの電話なのかどうかはまったくわかりません。
(少なくともそこまで恨みを買った記憶はありませんが)




47. 電話のことなど 佐浦まいあ [URL]  2002/03/05 (火) 22:51
葉月さん、いしいさん、電話の件でレスありがとうございます。
いしいさんの電話の投稿、読ませていただきました。
本当に怖いですね。
相手の方のシナプスと電話の回線が混線したのでしょうか。
心の奥深くで思っていることが、電話線を通じて外に漏れる。
脳の働きも電話も、つまりはインターネットも
電子の流れという意味では、同じものですものね。

ところで、私が先日受けた電話はこういうものでした。
少し長くなりますが、ご容赦下さい。
夜の8時前くらいだったかと思いますが、
私がキッチンで夕食の支度をしておりますと、電話が鳴りました。
手が離せなかったので、夫が出てくれました。
しかし、夫は「もしもし?もしもし?」といっています。
「切れたの?」と訊くと、いいや、と言います。
相手からの応答がないようなのです。
夫は、首をかしげて電話を切りました。
そして、その直後ぐらいに、再び電話がなります。
今度は私が取りました。
受話器の向こうから聞こえてきたのは、
人の声ではなく、「ぎじゅ、ぎしゅ」というような
かすれた小さな「音」と
「かつん、かつん、かつん」という規則正しく、
固い廊下を革靴で歩くような、あるいは、ステッキで叩くような音。
人の気配はするようなのですが、呼びかけても返事がないのでわかりません。
私は変に思って、受話器を置きました。
夫が聞いたのも、同じ音だったようです。
それっきり、その電話はかかってきませんでした。

話はそれだけです。
気に留めるようなことではないとは思うのですが、
どこからかかってくるのかわからない電話、というのは、
ある種の恐怖を運んできますね。

私はこの他に過去に3回(2回じゃなかった!)、変な電話を受けたことがありますが、
これも待て長いので、またの機会に〜。

>素天堂さん

こんにちは。渋澤さんのエッセイ、拝読しました。
うらやましい〜。なんて、うらやましい経験をなさっている方なんでしょう。
渋澤さんと同じ空気を吸われた…。あの書斎の空気を一度でいいからすってみたい…。

長い間、渋澤さんについて私に何が書けるだろうかと考えておりましたが、
ひとつ答えが見つかったような気がしますので、
ぼちぼちまとめてみようかと思っています。
恥ずかしいけど、待っていてくださいね。




46. Re: 澁澤さんのこと 素天堂 [URL]  2002/03/05 (火) 20:39
なんだか、みなさんに過剰に期待されて(そんなことないかな)しまったようで、かえって戸惑ってしまう素天堂ですが、あの中に書いたとおり直接お会いしたのは、二回だけでしたし、30年も前のことでもあり、実際自分の中に残っているのは、あれが精一杯なのですよ。
澁澤さんの声は確かに少ししわがれた高い声で、今になってみれば将来のご病気の遠因だったのかも、などと考えてしまいますね。
後、あの驚異的な記憶力で、少年時代のヒトラー・ユーゲントの歌などを歌っていらしたのを思い出しました。
せっかく、お会いしたことがあるというのに、ちっとも役に立たなくてすみません。

あと、最近出た加藤郁乎さんの学研M文庫の「増補版 後方見聞録」に、ちょっとショッキングな澁澤さんに関する伝記的なエッセイが載っておりました。
自分は澁澤さんという存在を、享受するだけで消化もしないできた落第生でもあり、澁澤さんを語れるような資格もないと思ってますので、
これからも評論めいた文章は書けないだろうと思います。
ただ、みなさんより昔にこの世に存在できただけなので、ほとんど資料も残っていない不確かな記憶ですが、もしよろしければ自分の好きだった澁澤さんなどの本に関する思い出でもポツポツ書かせてください。   




45. おねがい 葉月  2002/03/05 (火) 12:32
皆さま、いつもお世話になっております(^^)
新しい掲示板の使い勝手はいかがでしょうか。
いつもはカメな私もスレッド表示と返信機能で少しはスピードアップしております(笑)

そこでお願いなのですが、関連する話題はスレッド形式でみていただき、コメントの下の返信をクリックしてそこのフォームから書き込んでいただくと話題別にスレッドができて便利かなぁと思います。引用もカンタンにできますし、新しい方もレスをつけやすくなりますし。

もちろん複数の話題や新規の話題などは新しく書き込んでくださいね。返信フォームはめんどくさいという方もいらっしゃるでしょうし(笑)強制ではありませんので、差し支えなければそういう方向でお願いいたしますm(^^)m




44. 澁澤さんのこと 葉月  2002/03/05 (火) 12:23
> 素天堂さんのお話は、これからも愉しみです。と、何気にリクエスト。(40Oさん)

私は澁澤邸の「におい」が知りたいです!視覚的にはグラビアなどで映像があちこちに焼き付いておりますが「におい」だけは体験しないとわからないですものね。音はNHKの番組で小鳥のさえずりと踏み切りの音が印象的でした。においはどんなのかしら。書物のにおい、鉱物のにおい、それとも草や木のにおい?
素天堂さん、少しずつでいいです。私たちにも澁澤さんのにおいを伝えてください(^^)
澁澤ファンの皆さんも私も、素天堂さんの思い出話を大いに楽しみにしております(ストレートにリクエスト(笑))

http://homepage2.nifty.com/weird~/kitakamakura.htm

他にも澁澤さんに関する思い出をお持ちの方、ぜひお聞かせくださいm(^^)m




43. Re: もうすぐアカデミー賞 葉月  2002/03/05 (火) 12:16
> 『ロード・オブ・ザ・リング』
> ただ三部作ですからラストがラストでないので

「スター・ウォーズ」形式?でしょうか。予告でチラッとみた映像は自然の壮大さにわくわくするような感じでした。監督はホラーな印象があるんですけど、グロテスクな映像もありました?(あったら嬉しいな(笑))
アカデミー賞とれるかしら。賞をとるからイイ映画とか好きだとかいうのは関係ないですが、私は授賞式を見るのが大好きなんです(*^^*)スクリーンのスターの素顔を拝める嬉しさやいろいろなドラマが見れて。リンチが監督賞でノミネートされているので楽しみ(^^)
こないだのグラミー中継もかぶりつきで見てました。しかし同時通訳だけは何とかならないんでしょーか(^^;)そりゃスラングは難しいでしょうが。いっそデイブ・スペクターにやらせてらいいのに?

> ジャック・スミスにブニュエル、ポランスキーと。
> 葉月さんとは好みが近いみたい。

私もそう感じておりますよ〜嬉しいです(^^)

> ブコウスキー原作の『つめたく冷えた月』

ネクロフィリア映画のときに必ず出ていますね。私は残念ながら未見なんです。さがさなくては。

> ジョー・ダマト『ビヨンド・ザ・ダークネス』も、

これはグロかったですね。ネクロものでしょうね。

> ネクロフィリアと関係ありませんが
> 何故か想起したニュースがあります。
> 痴呆のお婆さんがお爺さんの亡くなったのに気がつかず

私もこのニュースで想起しましたよ。哀しいですが、こういう現実ってあるんですね。

> さらに何故かな連想で『嵐が丘』。

ブニュエルの初期作品ではありませんか?ネクロなラスト。自主上映会で見たきりなんですが怖かったです(^^;)




42. Re^2: ネクロ 葉月  2002/03/05 (火) 11:17
> 上田秋成の「青頭巾」はそっち方面の名作です。
> 秋成には、約束を守るために自害して、
> 霊となって友人に会いにゆく「菊花の約(ちぎり)」
> という衆道の見本のような作品もあります。

いしいさん、素天堂さん、こんにちは。
「雨月物語」は和のWeird的要素がありますよね。

「青頭巾」と、まいあさんが挙げておられたマルケスの作品は、当ネクロフィリアのページに載せています。コメントは少しですがよかったらご覧になってくださいませ。↓

http://homepage2.nifty.com/weird~/sitailist.htm

あと泉鏡花にもありそうな感じですね。




41. Re: 電話の怪 葉月  2002/03/05 (火) 11:07
> 主人がやっと退院したと思ったら、その前後から私が風邪を引いてしまって…。

まいあさん、お久しぶりです〜。いろいろと大変だったんですね(^^;)またこちらの掲示板でもヨロシクお願いいたします(^^)

> ところで、先日不気味な電話が…。
> 私って、謎の電話に翻弄されたことが2度ほどあるんです。

どんな電話だったんですか〜?教えてくださ〜い(^^)

39いしいさんのお母さまの電話も怖かったですね〜。闇の声というか生霊の電話版というか。知人の方に何かあったのか、お母さまにそういう能力があったんでしょうか…?

私にはそういう電話体験はないです。
でも勧誘の電話がけっこう怖い今日この頃(T-T)




40. ぐっちょんで失礼 O  2002/03/04 (月) 01:21
葉月さん、みなさん、こんばんは。

『ロード・オブ・ザ・リング』始まりましたね。
どうかしら。じぶんは原作を読んではいるのですが、
それも20年以上前のことでしたので、まあ。
で、愉しかったので。読んでいなくとも愉しめるかも。かな。
ただ三部作ですからラストがラストでないので
そのへんは納得してご覧になられた方がよいかも。ね。

『猿女』は64年の作品で、
フェッレーリとしては割合初期の作品のようです。
同じ企画でマストロヤンニが主演の『男と5つの風船』も観ました。

ジャック・スミスにブニュエル、ポランスキーと。
葉月さんとは好みが近いみたい。
ポランスキーの感想はいずれ。
素天堂さんの同時代なご見聞、とてもすばらしいですね。
もちろん澁澤宅での一夜もですが、高校の先生方もすてきです。
素天堂さんのお話は、これからも愉しみです。と、何気にリクエスト。

ネクロフィリアで盛り上がっていますが。
映画だと、フランス映画の『死体を積んで』
ブコウスキー原作の『つめたく冷えた月』
あたりは、どうでしょう。ちとニュアンスが違う気もしますが。
あるいは、ホラー色が強いけれども。というか、ホラーかしら。
ジョー・ダマト『ビヨンド・ザ・ダークネス』も、
ネクロフィリアものかな。
小説ですと、フォークナーの『エミリーへの薔薇』
これもネクロフィリアの意からは外れているかもわかりませんが。
なんとなくネクロかな。好きな小説です。
それから近作ですが河野多恵子『半所有者』もそうでしょうか。
佐浦まいあさんがおっしゃる
> 海岸に美しい死体
で思い浮かべましたが
バラードの『溺れた巨人』も美しい話ですよね。
鯨のニュースも想起しますが。
アルゼンチンの話は、じぶんもTVで見た憶えがあって、
確か「アンビリーバボー」だったかと検索してみたら、
アルゼンチンではありませんでしたが
http://www.fujitv.co.jp/jp/unb/contents/p110_2.html
なのがありました。
と、検索していて、
ネクロフィリアと関係ありませんが
何故か想起したニュースがあります。
痴呆のお婆さんがお爺さんの亡くなったのに気がつかず
食事の仕度をしていたとか。
さらに何故かな連想で『嵐が丘』。
なんだか大切なものがある気がするのですが。さて。
はて。ごめんなさい。
脈略ぐっちょんぐっちょん。
ですので、きょうはこのへんで。

と。
のぼるさん、いしいさん、はじめまして。
これからも、よろしくおねがいします。




39. こんにちわ いしい [URL]  2002/03/04 (月) 01:17
>佐浦まいあ様
電話の怪。一度だけあります。
母が体験した話なんですけど。
えーと、ちょっと長くなるのでここに書き込みする
のは控えます。
私のサイトから相互リンクしていただいている
「JUNSOFT」というサイトがあります。
以前、私がここに投稿しましたので掲載されている
と思いますのでご覧下さい。
もしまだ掲載されていなければ「投稿掲示板」の方に
残っていると思います。
JUNSOFTさんのページです。↓
http://www1.ocn.ne.jp/~junsoft/

>素天堂様
『雨月物語』ですか。読んだはずなんですが、記憶に
ありません。。。
古文は真剣に読まないとすぐに忘れてしまうんですよねぇ。
もう一度読み直してみます。ありがとうございました。




38. 死体の小説 佐浦まいあ [URL]  2002/03/02 (土) 23:10
ガルシア・マルケスの短篇に
「世界で一番美しい死体」というのがあります。
ある日、海岸に美しい死体が流れつくんです。
けっして、腐らない死体が…。
詩的で儚いけど、なにか極彩色のイメージが残る小説でしたが
細かいことは憶えてません。
すみません、細切れの連続レスで・・・。




37. エンヴァーミング 佐浦まいあ [URL]  2002/03/02 (土) 23:00
アルゼンチンの死体保存の話は
テレビで見たことがあります。
エヴァ・ペロンとは関係なく、
年よりのお医者さんだったのですが、
その奥さんが若くて亡くなったのを、防腐加工して
家の中でずっと一緒に暮らしている、ということでした。
そういえば、最近葬儀屋さんで
エンヴァーミングをしてくれるところが日本でも出てきたそうですが、
基本的に火葬にしちゃう日本では、
遺体を美しく保存するというのは、
あまり流行らないのではないかという気がしました…。
まあ、ご遺族の自由ですが。




36. うわ、出遅れてる! 佐浦まいあ [URL]  2002/03/02 (土) 22:56
しばらくぶりに来て見たら、掲示板が新しくなっていたなんて…。
出遅れてしまって、ごめんなさい。
主人がやっと退院したと思ったら、その前後から私が風邪を引いてしまって…。
やっと、落ち着いたので、復帰しますよ。(^_^;)

ところで、先日不気味な電話が…。
私って、謎の電話に翻弄されたことが2度ほどあるんです。
「電話の怪」って、都市伝説にもありそうですが、
経験された方って、ありませんか?




35. Re: ネクロ 素天堂 [URL]  2002/03/02 (土) 03:19
いしいさま はじめまして
もう前にどなたか取り上げてらっしましたが、
上田秋成の「青頭巾」はそっち方面の名作です。
秋成には、約束を守るために自害して、
霊となって友人に会いにゆく「菊花の約(ちぎり)」
という衆道の見本のような作品もあります。
後、結構怖い作品もあります。
ぜひ一度「雨月物語」読んでみてください。





34. ネクロ いしい [URL]  2002/03/02 (土) 00:04
ネクロの不思議というのも変ですけど、ネクロ系のもので
「同性」って見かけない気がします。
同性愛自体に興味をもっていないせいなのでしょうか?
少なくとも僕はそういう気がするのですが、ネクロでさらに
同性愛的な作品ってありますか?




33. Re: ネクロではなかったかも(^^;) 葉月  2002/03/01 (金) 11:29
> 谷崎にもあるんですね。きっと細密描写が凄いんでしょうねえ。

「柳湯の事件」はネクロフィリアというより死体が出てきた小説って感じかもです(^^;)私は初期の谷崎が大好きで、「美食倶楽部」など描写がキショク悪くて好きです(笑)

乱歩の描写もイヤらしくていいですねぇ。のぼるさんのサイトで、それ系の作品が登場するのを望みます(^^)「闇に蠢く」とか「盲獣」とか…

> 人に聞いた話ですが、アルゼンチンで90日間、愛する人の死体を保管し続けた人がいるとか。

これは当時のアルゼンチン大統領夫人エヴァの死体かしらん?澁澤さんの著書で読んだときは屍体愛好だ〜と思ったんですけど、国民的人気者であったゆえに保存したという話も聞きました。でも夫は妻を失いたくなかったでしょうね。そのエヴァは、マドンナ演じた「エビータ」なんですけど、これはそういう雰囲気の全然ない映画でした(^^;)

多分そうだと思うんですが(確認していないので)、アルゼンチンの屍体を保存していたという話、他にご存知の方教えてくださいませ(^^)

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