COMIC LIST

@niftyコミックフォーラムマネージャーが選ぶ怖いマンガ

「@niftyコミックフォーラム」マネージャーの風野たよりさん


@niftyコミックフォーラム(FCOMICS)
マネージャーをさせていただいておりますが
フォーラム内には私などより怖い作品に詳しい方が
たくさんいらっしゃいます
そのあたりは、
FCOMICテーマ館には
ホラー・サスペンス漫画会議室もありますので
よろしければ一度おいでになってみてください
というわけで、今回選んだ作品は
あくまで私個人の基準(好み)で選んだものです



順位 作品名 作家名(収録本) コメント
「アロイス」 萩尾望都
(白泉社・花とゆめコミックス)他
最終の1ページ、最後の1コマでドキッとさせられるその小気味よさが心地よい作品。そのラストから先に続く物語を思って読み手はじょじょに恐怖を感じるのかもしれない。
「桜の森の桜の闇」(夢の碑シリーズ@) 木原敏江
(小学館・PFコミックス)
傲慢さゆえに我が身を滅ぼしたばかりか、その愛する者をもオニへと変えた男の物語。愛が深いほど、人はまた憎しみをも深くすることができる。
「天人唐草」 山岸凉子
(朝日ソノラマ・サンコミックス「天人唐草」収録)他
自分で判断することを避け、誰かに頼っていつも安全なところへばかり逃げていたが、その逃げ場が無くなった時、残っていたのは狂気の世界しかなかった女性。哀れだけれど、それは自身の責任だと描く作者の冷厳な姿勢が秀逸。
「真夏の夜の夢」 竹宮惠子
(朝日ソノラマ・サンコミックス「ジルベスタ―の星から」収録)
自分は他人とは違う。その違いをわからない者達が愚かなんだと思っている少年。そんな思い上がりは自らを滅ぼすものを招き寄せるのかもしれない。
「黒い微笑」 細川智栄子
(秋田書店・プリンセスコミックス)
オカルトという言葉を少女漫画という媒体を使って描いた作品。美しい絵柄で描写される残酷なシーンはいちだんと恐怖を与え凄絶さを感じさせる。
「うしろの百太郎」 つのだじろう
(講談社・KC)他
そこに描かれていることがもしかして我が身にも起こらないだろうかと真剣に心配させられるような事象の数々。読むのが怖いけど、それゆえに読みたくなる気持ちにさせられた作品。
「デビルマン」 永井豪
(講談社・漫画文庫)他
なによりも恐ろしい存在なのは、いとも簡単に狂気に陥ることのできる人間なのではないだろうか。
(2001.1.25.)
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