対談 ぎずななさん×葉月
STARSHIP TROOPERS(1997)
上映時間 ：128分
製作国 ：アメリカ
初公開年月 ：1998年4月
監督：ポール・ヴァーホーヴェン
原作：ロバート・Ａ・ハインライン
出演：キャスパー・ヴァン・ディーン
ディナ・メイヤー
デニース・リチャーズ
ジェイク・ビューシイ
ニール・パトリック・ハリス
クランシー・ブラウン
パトリック・マルドゥーン
マイケル・アイアンサイド
アカデミー賞 視覚効果賞：ノミネート
葉月
⇒ぎずななさんオススメの「スターシップ・トゥルーパーズ」観ましたよ。いや～面白かったです。ＳＦ好きでない方には、熱血、残酷、単純と片づけてしまわれそうですが、ＳＦ小説、スタートレック歴長い私はハマって楽しめました。戦術はまるでベトナムなんだけど、敵が昆虫タイプの宇宙人ということで社会問題やヒューマニズムなどの背景を考えずに観ることが出来ました。戦争と青春を軸にエンターティメントに徹した作りでもあったし、何よりもファンタジーとして観るのが楽しむコツなんでしょうね。
ぎずななさん
⇒私は戦術に関しては何も考えてませんでしたが。敵の昆虫軍団の親玉には、デヴィッド・リンチ監督の「ＤＵＮＥ砂の惑星」に登場する巨大脳味噌みたいな生物を彷彿とさせるものがあるような。似てるかは置いておいても、ＳＦって早いモノ勝ちかもですね～。やはり、げてもの(笑)はウィリアム・バロウズ原作、デヴィッド・クローネンバーグ監督「裸のランチ」のゴキブリ型タイプライターが秀逸ですね～。可愛いことこの上ないです。
葉月
⇒可愛いですか？(笑)確かに変わったネタは早いモノ勝ちなのかなぁという気はします。ヴァーホーヴェン監督は「ターミネーター」の後に「ロボ・コップ」作ったりと亜流狙いなんですかね(笑)でも、映像は「アカデミー視覚効果賞」にノミネートされただけありますね。「トータル・リコール」の人工的な赤い火星風景も夢のようで好きでしたが、この作品の戦士の視線とコンピューター画面の映像もあえて人工的な雰囲気でヘタウマＳＦＸという感じでした。あえてＢ級ＳＦぽく作ってあるというか。かなりのテクニックですよ、これは。監督はかなりのＳＦ映画ファンだと思います。
ぎずななさん
⇒アカデミーノミネートされてたんですね。パンフ買わなかったのが悔やまれます～。余談ですが、萩尾望都さんの「スターレッド」も赤い火星が絡みますよね？
葉月
⇒アン・ライスが｢ポーの一族」を読んで「夜明けのヴァンパイア」を書いたというウワサもありますが、ヴァーホーヴェン監督も「スターレッド」読んでたのかな(笑)いや、「トータル・リコール」の原作はフィリップＫ．ディックの「追憶売ります」なんですけどね。大好きな短編小説です。映画はまったく別モノって感じ。「スターシップ・トゥルーパーズ」の原作は未読ですが。
ぎずななさん
⇒ロバートＡ．ハインラインの「宇宙の戦士」ですね。小説のほうは親子の愛情物語かもしれません。あと、原作に登場する「パワードスーツ」の存在が、映画ではカットされているんです。ほとんど生身じゃ、あんな強敵相手に歩兵は全滅したって不思議じゃないですよね。
葉月
⇒映画では首や手足がポンポン飛んでましたね～。だからアメリカでは１８才未満は観られないＲ指定になってるのですね。
ぎずななさん
⇒余談ですが、「宇宙の戦士」はガンダムの元ネタだそうです。ハインライン「月は無慈悲な夜の女王」とあわせて。ハインラインだと、私は「夏への扉」をお勧めしたいです。またまた余談ですが、竹宮惠子さんの「私を月まで連れてって！」には、「夏への扉」出演の名物猫「ぴーと」もどきが登場してます。
葉月
⇒余談が多いのですね(笑)ところで、役者さんはほとんど知らないのですが、鬼隊長にマイケル・アイアンサイドが！そういえば、彼が出てたＴＶ映画「Ｖ」のノリもありますね。「トータル・リコール」にも出演なさってましたが、最初にインパクト強かったのが「スキャナーズ」。あの路線が似合う人です。Ｂ級ＳＦ映画になくてはならない人ですね、アイアンサイドさん。
ぎずななさん
⇒「スキャナーズ」はインパクトがあったヘッド爆発シーンしか覚えてないです(笑)他の俳優というと、ブレイクしかけたのが、カルメン役のデニース・リチャーズですね。何か、ボンドガールって凄い似合う感じです（1999年「００７／ワールド・イズ・ノット・イナフ」に出演）。でも、原作｢宇宙の戦士」のカルメンとは全然違うかったです。というか、設定からして違うので何を言っても・・・
葉月
⇒原作付き作品はまったくの別モノとして考えるほうがいいんでしょうね。面白い映画を教えてくださって、どうもありがとうございました。
by ぎずなな ＆ 葉月
（ポール・ヴァーホーヴェン）
生年：1938年7月18日
出身地：オランダ/アムステルダム
ルトガー・ハウアー/危険な愛 <未>(1973) 監督
娼婦ケティ <未>(1976) 監督
女王陛下の戦士 <未>(1979) 監督
４番目の男 (1979) 監督
女王陛下の戦士 <未>(1979) 脚本
ＳＰＥＴＴＥＲＳ/スペッターズ <未>(1980) 監督
ザ・ヒッチハイカー①～③ <TV>(1983) 監督
グレート・ウォリアーズ/欲望の剣 <未>(1985) 監督+脚本
ロボコップ (1987) 監督
トータル・リコール (1990) 監督
氷の微笑 (1992) 監督
ショーガール (1995) 監督
スターシップ・トゥルーパーズ (1997) 監督
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