シブサワさんへ
可憐な機械は 肉のマントをひらひらさせて にぎやかな迷路のよう わたしは陶然と目をふせ あなたの腹の パノラマに頬をよせる
針金の少女と媾わる試み あるいは とうに焼かれた淫書のなかで 埃のように舞いつづける夢
波間に見え隠れする かたい鉄の赤道が 一筋のリボンに変わったなら
戻る